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保険適用ダビンチ手術の増加

2020年4月の医科診療報酬改訂では、新たに7件のダビンチ手術つまり手術支援ロボットを用いた手術が保険適用されるようです。そのロボット支援手術は次のとおりです。


・膵頭十二指腸切除術(ロボット支援):日本肝胆膵外科学会

・肺悪性腫瘍手術 区域切除(ロボット支援):日本呼吸器外科学会

・仙骨腟固定術(ロボット支援):日本産科婦人科学会

・食道悪性腫瘍手術(消化管再建を伴う)(頸部、腹部の操作)(ロボット支援下):

                      日本食道学会

・ロボット支援下による頭蓋内電極植込術:日本てんかん学会

・膵体尾部切除術(ロボット支援):日本内視鏡外科学会

・腎盂尿管吻合術(腎盂形成術を含む)(ロボット支援):日本泌尿器内視鏡学会


レオナルドダヴィンチ(Leonardo da Vinci)と言えば、ルネッサンスの万能の天才と呼ばれた人物ですが、医療業界ではロボット手術の代名詞となっています。



以前に二宮和也さんが主演をしたテレビドラマの「ブラックペアン」は面白いですね。TAVIすなわち経カテーテル大動脈弁留置術の経心尖アプローチが紹介されたかと思うと、次はダビンチ手術、番組内では別名でしたが、紹介されました。原作は海棠尊著「ブラックペアン1988」です。


内視鏡下手術用ロボットとしては、ダビンチ(da Vinci)が有名ですが、ゼウスやイソップなどがあります。遠隔操作で人間の手指に近いきめ細かい動きができるようになってきました。遠隔手術が一般化されれば、戦場で負傷した兵士が本国にいる一流の外科医に手術をしてもらうことも可能となるでしょう。TVドラマの「ブラックペアン」では、ダーウインと呼んでましたね。


さて、2018年4月現在で診療報酬項目に収載されているダビンチ手術は、14件あります。ダビンチ手術が保険適応か先進医療かで、いろいろと悩ましいところですね。


1 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)K843-4

2 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)K773-5

3 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 K504-2

4 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 K513-2

5 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)K514-23

6 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 K529-2

7 胸腔鏡下弁形成術 K554-2

8 腹腔鏡下胃切除術 K655-2

9 腹腔鏡下噴門側胃切除術 K655-5

10 腹腔鏡下胃全摘術 K657-2

11 腹腔鏡下直腸切除・切断術 K740-2

12 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術 K803-2

13 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る) K879-2

14 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 K877-2



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