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プロフィール
登録日: 2019年6月17日
記事 (111)
2026年7月9日 ∙ 5 分
椎骨脳底動脈動脈瘤破裂
椎骨脳底動脈動脈瘤破裂は、後方循環系に発生する脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血を指し、脳卒中の中でも重篤な転帰を取りやすい疾患である。脳底動脈や椎骨動脈は脳幹や小脳を灌流する重要血管であり、動脈瘤破裂に伴う出血は生命維持中枢への直接的影響をもたらすため、早期診断と迅速な治療介入が極めて重要である。特に脳底動脈瘤破裂は全脳動脈瘤の約5〜8%を占めるにすぎないが、致死率は高く、破裂急性期の死亡率は30〜50%に達するとされている。 疾患概念・原因 椎骨脳底動脈動脈瘤は、脳底動脈分岐部や椎骨動脈-後下小脳動脈(PICA)分岐部など、血行動態的ストレスが集中する部位に発生する。成因としては、動脈壁の中膜弾性線維の変性や内弾性板の断裂が関与し、慢性的な血流ストレスが瘤形成を促す。高血圧、喫煙、過度の飲酒、動脈硬化が主要な危険因子であり、また遺伝性要素として多発性嚢胞腎やEhlers-Danlos症候群などの結合組織疾患が背景に存在することもある。 疫学 全脳動脈瘤の約10〜15%が後方循環に位置し、そのうち椎骨脳底動脈領域は約半数を占める。男女比は女性にやや多く、発症年齢は50〜70歳代が...
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2026年6月9日 ∙ 3 分
多形腺腫
多形腺腫(Pleomorphic Adenoma)は、唾液腺に発生する腫瘍の中で最も頻度が高い良性腫瘍であり、組織学的には上皮成分と間葉様成分が混在することから「混合腫瘍」とも呼ばれます。特に耳下腺に好発し、全唾液腺腫瘍の約60%を占めますが、顎下腺や小唾液腺(とくに口蓋)にも発生することがあります。耳下腺の腫瘍では約70〜80%が良性で、その大部分が多形腺腫です。発生部位の頻度は次のとおりです。 (1) 耳下腺:約80% (2) 顎下腺:約10% (3) 小唾液腺:約10%(特に硬口蓋) 発生の分子メカニズムとしては、PLAG1遺伝子やHMGA2遺伝子の過剰発現や再構成が報告されており、これらの遺伝子異常が細胞増殖や腫瘍形成に関与していると考えられています。疫学的には20〜50歳代に多く、やや女性に多い傾向があり、耳下腺に発生する場合が最も一般的です。 注)PLAG1(pleomorphic adenoma gene 1)遺伝子の過剰発現 HMGA2(High Mobility Group A2)遺伝子の再構成 臨床的には、ゆっくりと進行する無痛性の腫瘤として認められ、一般的に...
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2026年5月14日 ∙ 4 分
ADHD
注意欠如・多動症(ADHD: Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は、主に「注意の持続困難(不注意)」「過度な活動性(多動)」「衝動的な行動(衝動性)」を特徴とする神経発達症(発達障害)であり、学童期から始まり、青年期、成人期にまで持続することがある疾患です。DSM-5の診断分類においては神経発達症群に含まれ、ICD-11でも類似した分類がなされています。ADHDは単なる性格傾向や育ち方の問題ではなく、前頭前野を中心とした神経回路の発達異常が背景にある「脳機能障害」として理解されています。 ADHDの原因は明確に一つに特定されるわけではなく、遺伝的素因と環境要因が複雑に関与して発症に至ると考えられています。特にドパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を司る回路(前頭前野-線条体系)に機能的・構造的な異常が見られることが、神経画像研究などから明らかになっています。実際、ADHDの発症リスクは約70〜80%が遺伝的要因によって説明されるとされ、家族内発症も高頻度です。また、低出生体重児、妊娠中の喫煙やアルコール、鉛や農薬などの曝露が...
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牧野安博MD&MBA
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