菊池病

菊池病は、発熱と頚部リンパ節腫脹を起こす予後良好な疾患です。亜急性壊死性リンパ節炎ともいいます。本疾患は東洋人に多く、白人や黒人ではまれです。10歳代から30歳代に発症することが多く、女性に多い傾向があります。9割が圧痛のある頚部リンパ節腫脹で初発します。38度以上の発熱が約49%、薬疹様皮疹が20%の症例に認められます。血液検査では、赤沈亢進、軽度の白血球減少、異型リンパ球の出現とLDH上昇が特徴的です。太宗が1~2ヶ月以内に治療と関係なく治癒します。

リンパ節腫脹をきたす鑑別疾患としては、感染性リンパ節炎(結核、トキソプラズマ、HIV、EBVなど)、結合組織病(SLEなど)、リンパ増殖性疾患(悪性リンパ腫)などがあげられます。



菊池病の予後は一般に良好ですが、およそ1%で死亡が発生します。したがって引受査定は、完治後であれば引受可と考えます。もちろん「頚部リンパ節腫脹」だけの告知で確定診断されてなければ、少なくとも医療保険、がん保険と重大保険は引受不可となるでしょう。


(参考)

中村造ら「菊池病69例の臨床的検討」感染症学雑誌 2009 年 83 巻 4 号 p. 363-368


注)リンパ節腫脹については、下記のビデオが参考になります。