株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 99◆◇ 2014.1.15

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 99◆◇ 2014.1.15

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
角膜感染症
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
角膜は眼球の表面を覆う透明な五層の組織で、縦、横約10mm、厚さ約0.5mmの
ドーム状の形状をしており、カメラでいうレンズに相当する部分です。表面は角膜上皮という
組織で覆われており、簡単には微生物が侵入できない構造になっています。
しかし、何らかの原因で角膜上皮に傷が出来てしまうと細菌・真菌・アカントアメーバー・
ヘルペスウイルスなどが繁殖しやすくなります。

2007年度コンタクトレンズ関連角膜感染症全国調査では、角膜感染症重症例の53%が、
1日使い捨てコンタクトレンズを1日以上使用したという結果があります。また別の全国的な
サーベイランスでは、角膜感染症疾患患者のうち、41.8%がコンタクトレンズの使用者で、
そのうち74%がソフトコンタクトレンズ使用者と報告されています。(2006年日本眼科学会誌)

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コンタクトの装着時等に正しく取り扱わないと細菌感染することがあります。
細菌としては、緑膿菌、セラチア、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などがあります。
真菌はもともと眼の持病がある人や免疫能が低下している人、植物の枝や土壌の異物が
目に付いたりして生じます。これには酵母菌(カンジダ属)と矢状菌 (アスペルギルス属)が
あります。アカントアメーバーと呼ばれる微生物は川や沼、土壌や公園の砂などに広く存在
しています。ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスと帯状ヘルペスがありますが、
どちらも角膜炎を起こします。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
強い目の痛みや大量の目やにを自覚します。角膜の一部が白く濁り、白目が強く充血し、
視力は低下します。この他にも涙が出たり、瞼のピクつきや腫れも代表的な症状です。
重症例では、角膜が穿孔したり、失明することもあります。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
細菌性の場合は抗生剤の頻回点眼や全身的な投与が行われます。真菌性の場合
は、抗真菌薬の点眼剤や内服、点滴を行います。アカントアメーバーの場合、
特効薬はないので、少しでも効果のある抗真菌薬や消毒薬を点眼したり、角膜表面を
削るなどの治療法がありますが、極めて治りにくいのが特徴です。
ヘルペスの場合は抗ウイルスの眼軟膏を使用し、重症例には内服や点滴を行います。
しかし、一旦完治しても、体調不良時に再発することもあり、繰り返すと角膜に混濁が生じたり、
角膜が次第に薄くなって穿孔することもあります。近年増加しているコンタクトレンズによる
角膜感染は正しい使用法により予防することが出来ます。

予後
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
角膜感染症は、重症例では角膜穿孔や失明を起こしたり、治癒しても角膜に強い混濁が残り、
角膜移植が必要になることもあるので、眼病の中でも比較的緊急性の高い疾患です。
症状が現れたら早めに眼科を受診することが大切です。

引受査定のポイント(原因と全身性疾患の有無)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
原因が判明しているものに関しては、原因疾患の評点に特定障害不担保や部位不担保を付加します。
原因不明なものに関しては、全身性疾患の有無が判明するまで、数ケ月間は医療保険も死亡保険も
一旦延期の方がよいでしょう。その後は、特定障害不担保や部位不担保での引受が考慮できます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る