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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 97◆◇ 2013.11.12

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水腎症
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左右の腎臓で作られた尿は、尿管を通過して膀胱へ運ばれます。しかし、何ら
かの原因で尿が下流に流れずに腎盂が膨らんだ状態を水腎症と言います。

原因
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水腎症には、先天性と後天性のものがあります。
<先天性>
腎盂と尿管の接合部の狭窄が大部分ですが、下大静脈後尿管、尿管異所開口、
尿管瘤、尿管下端部狭窄、原発性巨大尿管症、尿管が片方だけで2本ある重複尿管、
後部尿道弁などの先天性尿道狭窄では、両側性の水腎症になります。

<後天性>
腎尿管結石が代表的ですが、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がんや
放射線治療による狭窄、後腹膜繊維症、妊娠子宮による圧迫、子宮内膜症も
原因となります。神経因性膀胱、前立腺肥大でも水腎症が生じることがあります。

症状
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水腎症の進行は緩やかなため、早期に症状が現れることは少ないのですが、尿
路が完全閉塞した場合には、腎盂・腎杯内圧が急激に上昇し、側腹部にかけて
持続的な疼痛が生じます。さらに尿路閉塞に伴う停滞により感染が加わると発
熱し疼痛は激しくなり、急性腎盂腎炎から膿腎症に進展してしまうことがあり
ます。それ以外は、膨らんだ腎臓が腹部臓器を圧迫するため腹痛や吐き気など
の消化器症状や、尿路結石が原因の場合腰背部の繰り返す激痛などの症状も見
られます。

診断・検査
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超音波エコーは有用で、側腹部にあてるだけで拡張した腎盂が容易に観察され
ますが、尿管の狭窄部位や原因診断には排泄性尿路造影やCTやMRIが有用です。
腎機能が低下している場合には、逆行性に尿管にカテーテルを通して行う逆行
性腎盂造影などが行われます。尿検査では血尿、タンパク尿、膿尿、白血球尿
の所見が見られます。尿路結石の場合は、単純X線やエコー、CT検査で証明できます。

治療
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先天性尿路閉塞症は、早期に診断がつけば外科的に治療が可能です。後天性の
場合は原因による治療法となりますが、治療の原則は尿路の閉塞を早めに解除
して、腎機能が障害されることを防ぐ、手術療法ではカテーテルを挿入するなどして
尿流の改善を行います。腎機能が失われている時には腎摘出術が行われる場合もあります。

予後
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片側だけの水腎症では、対腎が代償するので総腎機能は正常ですが、両側の場合
腎不全に至り、尿の流れが障害されると細菌感染が生じ、腎機能をさらに悪化させ、
慢性腎不全、尿毒症に移行します。

引受査定のポイント
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現症は死亡保険も医療保険も一旦延期と思われます。
既往症については、原因が判明したものはその基礎疾患による査定となります。
それ以外は、経過年数により死亡保険は、保険料割増~標準体で、医療保険は
部位不担保~標準体での引受が考慮できるでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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