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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 96◆◇ 2013.11.12

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口唇裂・口蓋裂
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日本では500~700人に1人の高頻度で出現する先天性異常の一つであり、
口唇の一部に裂け目が現れる「口唇裂(俗称みつ口)」と、軟口蓋と硬口蓋の
一部または両方が閉鎖しない「口蓋裂」があります。

原因
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胎生期の一次口蓋形成時の、上顎隆起と内側鼻隆起の癒合不全が原因となりま
す。上唇裂の場合、環境的要因や遺伝的要因も指摘されており、胎児脳内圧の
異常亢進や風疹、妊娠中のアルコールやたばこ、薬物(フェニトイン、ダイオ
キシン)なども報告されています。遺伝に関しては、日本で8.7~16.0
%の関与が報告されています。口蓋裂の原因は、両側の外側口蓋突起や、一次
口蓋と鼻中隔の癒合不全によります。

分類
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口唇裂は鼻にまで達する完全口唇裂と、そうでない不完全口唇裂、片側か両側
性かに分けられます。その他外見上は軽微な口唇裂もありますが、その下にあ
る口輪筋への影響があり、手術が必要な場合があります。
口蓋裂には、硬口蓋と軟口蓋、片側歯槽突起部、両側性歯槽突起部の4型に大
きく分けられます。口唇裂だけのこともあれば、両方生じる口唇・口蓋裂のこ
ともあります。

診断
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妊娠中の出生前診断は、超音波検査で偶然見つかることもあります。また、胎
児の発育遅延や羊水量の異常などがきっかけで発見される場合もあります。
遺伝性が高いので、両親が該当する場合には十分注意してスクリーニングする
必要があります。出生後は、簡単な診察で診断がつきます。

合併症
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口唇・口蓋裂の胎児の約30%は何らかの症候群を伴います。授乳困難、言語
障害や美容的な問題、歯裂・咬合の問題、滲出性中耳炎になりやすい等があり
ます。心奇形については急変することもあるので、早急に小児科医への受診が
必要になります。

治療
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治療のスケジュールは患者個人の状態や病院の方針によって違いがあります。
口唇裂の治療は1歳前後には大体治療は終了しますが、口蓋裂の場合は言語聴
覚療法の様に継続的な治療や顎裂部の骨移植、歯科矯正、その後の顎骨手術等
で20歳前後まで治療が必要なこともあります。

査定のポイント
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死亡保険については 現症・既往とも引受可と思われます。
医療保険は、現症の場合は合併症の内容にもよりますが、20歳頃までは部位
不担保で引受が考慮できます。既往症については、基本的には引受可と思われ
ますが、20歳までは合併症が複数あり、継続的な治療をしているようであれ
ば、部位不担保での引受あるいは延期としたほうがよいでしょう。

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