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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 94◆◇ 2013.10.9

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変形性股関節症
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股関節にある関節軟骨が変性・摩耗によって近傍の骨の変形・破壊や関節滑膜の炎症が起き疼痛や運動障害をきたす股関節の疾患です。

原因
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変形性股関節症には「一次性」と「二次性」があります。一次性は明らかな基礎疾患を有さないもので、欧米では多くみられます。二次性は先天性股関節脱臼、先天性臼蓋形成不全、外傷、化膿 性股関節炎、関節リウマチ、特発性大腿骨頭壊死、痛風などが原因のものです。日本では二次性のもの、特に先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全によるものが多いです。

症状
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主な症状は、股関節の疼痛と機能障害で、重症化すると安静時や夜間就寝時でも生じます。さらに、股関節の動きが悪くなると筋肉が硬くなり関節拘縮が起こり、深く曲げたり足を開くことが困難になります。痛みのため片足を引きずるような跛行になることもあります

診断
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問診・視診・触診ではいつ頃からどんな時に痛むか、先天性股関節脱臼や臼蓋不全の有無を聞き、歩き方や股関節の動き具合や痛み方を見ます。

X線検査ではごく初期では、関節が変形しているだけですが、進行すると関節の隙間が狭くなり、軟骨下骨が硬化します。さらに進行すると関節内や周囲に骨棘と呼ばれる異常な骨組織が形成されたり、骨嚢胞と呼ばれる空洞ができたりします。最終的には荷重部の関節軟骨は消失し、その下にある軟骨下骨が露出します。

CTやMRIは骨の変化、関節液の貯留や関節唇損傷の確認のために行う場合もあります。日本整形外科学会では、股関節機能判定基準(100点満点)を作成し、重症度を決めています。血液検査は関節リウマチやほかの膠原病との鑑別のために行われることがあります。

治療
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日常生活上の注意として、股関節に無理な負担を かけないようにし、必要ならば杖の使用も股関節にかかる負担を軽減します。肥満のある方は体重管理も重要となります。

【運動療法】
理学療法室や自宅での筋力強化を行います。プールでのトレーニングは股関節症の患者にとっては理想的な方法と思われます。

【温熱療法】
関節や筋肉の痛みを和らげ、血流を良くします。ホットパックや極超短波のほか、温泉や家庭での入浴も効果的です。

【薬物療法】
痛みを軽減するための消炎鎮痛剤や、軟骨を再生する作用がある各種のサプリメントがありますが、効果は明らかではなく、医薬品としては認可されていません。

【手術的治療法】
程度が軽い場合には骨切り術や 臼蓋形成術が行われます。これは、金属などの人工物を使わず、自分の骨で股関節の屋根(臼蓋)を作る方法で、これには、柵形成術や寛骨臼回転骨切術、キアリ骨盤骨切り術があります。これに対して、軟骨が完全にすり減り、高度に変形した末期股関節症に対しては、人工股関節全置換術が行われます。

引受査定のポイント
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日常生活の制限や補助具や車イスの有無などの重症度により、死亡保険は標準体~保険料割増などの条件付での引受となるでしょう。医療保険については、部位不担保での引受~延期となります。なお、治療は片方であっても、部位担保をつける場合には、原則として左右の股関節につけます。基礎疾患のある場合にはそちらの査定も加味します。

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