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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 90◆◇ 2013.7.30

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尿道炎
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尿道炎とは、細菌等の原因により、尿道の粘膜に炎症が生じる疾患で、淋菌性尿道炎と、それ以外の非淋菌性尿道炎に大別されます。女性の場合は尿道が短いため、通常膀胱炎も合併していることが多く、単独の尿道炎としては、男性の割合が多いです。

原因
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尿道の出口付近にはブドウ球菌やレンサ球菌などの常在菌が存在しており、健常人では抵抗力があるため炎症は起こしませんが、淋菌やクラミジアは外から尿道に入って増殖し、炎症を起こします。尿道以外にも子宮頚管や目の結膜、咽頭、直腸などでも増殖しますが、人の体以外では生存できないので、性行為によって感染する性感染症の一つと考えられています。クラミジア以外の非淋菌性尿道炎の原因としては、最近マイコプラズマ・ゲニタリウムが多く注目されています。その他膣トリコモナス、大腸菌、カンジダなどの病原体があります。

症状
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淋菌性尿道炎では、感染後1週間程度の潜伏期があり、尿道の痒み、腫れ、濃黄緑色の膿が出るようになり、排尿時には激痛があります。1ケ月程度で症状は軽減し治癒しますが、炎症が前立腺に波及したり、慢性化することもあり、その場合、数年後に尿道狭窄となる場合もあります。非淋菌性尿道炎の潜伏期間は2~3週間と長く、症状としては尿道口から白色の粘液性の分泌物が出て、排尿時痛もありますが、淋菌性に比べて症状や排膿も軽いようです。

診断
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尿道炎は顕微鏡で見た時の尿中の白血球数が多ければ診断されます。淋菌性尿道炎では、外尿道口からの分泌物を顕微鏡で見ると、白血球に取り込まれた淋菌が見られます。また分離培養同定法や抗原検出法、最近では尿中淋菌PCR法などの検査もあります。クラミジアによる非淋菌性尿道炎では、顕微鏡では見つからないので、尿道粘液を採取し、クラミジア抗原検査を行います。簡便な尿中のクラミジアPCR法もあります。

治療
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抗生物質による内服治療が中心です。それぞれの細菌に感受性のある抗生物質が望ましく、淋菌性では、ペニシリンやセフェム系、キノロン系が使用されますが、近年は耐性菌が増加しています。クラミジアに対してはテトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系が主に使用されます。治療としては自分だけでなく、感染源と思われる人なども一緒に治療することが必要です。1週間程度投与して効果ない場合には、別の感受性のある抗生物質に変えます。通常は1ケ月以内には治癒することが多いです。

予後
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急性の場合は、数週間の内服治療で軽快し予後はいいですが、慢性化した場合には尿道以外の部位(前立腺、子宮頚管、子宮内膜、精巣上体)にも炎症が波及したり、尿道狭窄症等の合併症が生じる場合もあります。

査定のポイント
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急性の場合、死亡保険は現症でも既往症でも特に引受上問題ないでしょう。医療保険については現症は延期~部位不担保、既往症については後遺症や合併症がなければ無条件での引受で問題ないでしょう。慢性の場合、死亡保険は現症は保険料割増~標準体、医療保険は延期とした方がよいでしょう。既往症は後遺症や合併症がなければ無条件での引受が考慮できます。ただし、後遺症や合併症があれば、そちらの評価を加算します。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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