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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 9◆◇ 2009.8.20

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ソケイヘルニア
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いわゆる「脱腸」のことで、太ももの付け根の鼠径(ソケイ)部から腹膜と腸が飛び出て
くる病気です。人間の体でソケイ部は比較的弱い部分で子供では筋力が弱いため、
また成人では加齢と共に筋膜が弱くなるため起こります。
ソケイヘルニアには大きく分けて3つあります。
下記の外または内ソケイヘルニアと大腿ヘルニアは、部位が異なります。

  【外ソケイヘルニア】
   子供や若年者に多く、精巣が筋肉の隙間を通って体の外に出てくることもあります。
  【内ソケイヘルニア】
   高齢者に多く、加齢によりソケイ部の筋膜が弱くなり腸が飛び出てきます。
  【大腿ヘルニア】
   女性に多く、気張ることが多い便秘気味の人や妊婦に起こります。

憎悪因子(腹圧上昇の原因)
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  1.咳が出る病気(慢性閉塞性肺疾患など)
  2.運動負荷(重いものを持つ)
  3.便秘
  4.肥満
  5.前立腺肥大による排尿障害
  6.大腸癌
  7.妊娠

治療
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程度が軽い場合には用手的に、あるいはヘルニアバンド(脱腸帯)等で修復でき、
放置可能です。
ソケイヘルニアは自然治癒しないため手術以外に根治法はありませんが、
緊急性はないため、一般的には都合のいい日に局所麻酔で日帰り程度の入院で
完治します。(乳幼児では(術中に動くため)腰椎麻酔や全身麻酔下で手術される
ことがあり入院期間が少し長くなります。)
しかし、長期間放置していると、かんとん(脱出したヘルニアの内容物が元に戻ら
なくなる症状)を起こして6~8時間で腸管が壊死を起こすことがあります。
この場合は急性腹症として緊急手術・腸管切除するので、2週間程の入院が必要に
なります。

手術
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術式はメッシュ法で、合成繊維の網(メッシュ)を筋肉の外または内から縫いつけ
補強する方法です。患部に無理な力がかからず入院期間も短くて済みます。
再発率は約1%です。
  ちなみに以前の手術法は、広がったヘルニア門(ヘルニアが出てくる穴)を縫い
縮める方法でした。しかし、加齢で弱くなった筋膜などを寄せ集めて縫合するので
患部に違和感が残ったり、腹圧がかかると縫合した部分が裂けてしまうため再発率も
高く(約10%)、手術後1週間以上の入院も必要でした。

術後合併症
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  1.腫脹: 自然に改善します。
  2.手術部感染: 2週以内(感染率0.12%)
  3.再発: 2週以内(再発率0.13%)
  4.疼痛: 2週以内に改善します。
  5.尿閉: 腰椎麻酔の影響ですが、自然に治ります。
  6.頭痛: 麻酔の影響ですが、自然に治ります

引受査定
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入院日数が5日以内であれば術後1ヶ月以上経過していれば無条件引受でよいでしょう。
長期入院の場合はかんとん・腸管切除の可能性もあるので、主治医の診断書等で
悪性疾患が否定された高齢者ならば術後半年経過後に無条件でよいでしょう。
ソケイヘルニアの現症で放置しているものは、必ず手術するため医療保険に関しては
部位不担保をつけることをお勧めします。

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