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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 89◆◇ 2013.7.11

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骨粗鬆症
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WHO(世界保健機関)によると、骨粗鬆症の定義は「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である」としています。骨祖鬆症の割合は年齢と共に増加し、特に女性の割合が高いです。大規模住民コホート研究によると、40歳以上で腰椎か大腿骨頸部のいずれかで骨粗鬆症である人は、1280万人(男性300万人、女性980万人)と推定されています。

原因
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加齢や閉経による生理的な骨減少が原因のものを、原発性骨粗鬆症と言います。それ以外の原因のものは、続発性骨粗鬆症と言い、この中には、内分泌性の甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群によるものや、栄養性(ビタミンAやD過剰、C欠乏、吸収不良症候群)、薬物性(ステロイド、ワーファリン、ヘパリン等)、先天性(骨形成不全、マルファン症候群)や糖尿病、関節リウマチ、アルコール依存症、肝疾患などがあります。その他にも低骨量をきたす疾患としては、悪性腫瘍の骨転移、多発性骨髄腫、脊椎カリエス、各種の骨軟化症、化膿性脊椎炎等があります。

症状
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骨が脆くなっているので、最も多い症状は腰痛や背部痛です。重症になると、軽微な外力でも骨折しやすくなります。部位としては、大腿骨頸部や椎体、橈骨(とうこつ)遠位端、上腕骨近位端が多いようです。

診断
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胸椎、腰椎レントゲン検査では、骨陰影の減少、骨梁の数・幅の減少、圧迫骨折の有無を確認します。レントゲンでは発見できないようなものは、MRI検査が有用です。原発性骨粗鬆症の診断基準(2000年度改訂版)では
1.脆弱性骨折がある場合
2.脆弱性骨折がない場合でも、骨密度値が若年成人平均値(20才~44才)の70%未満で、脊椎X線像での骨粗鬆化がある場合
は、骨粗鬆症という診断基準となっています。血液検査としては、原発性と二次性との鑑別のため赤沈、血算、カルシウム、リン、ALP、CRP、血糖等の検査が行われます。その他、血清オステオカルシン、尿中ピリジノリン、デオキシピリジノリンや各種骨代謝マーカーも行われますが、診断というよりも治療効果のモニターとして重要です。

治療
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まずは食事療法で、骨塩量の減少予防として適正なカルシウム(800mg)とビタミンD、Kを摂取するため、牛乳・乳製品・魚・海藻等を多く摂ります。運動療法も重要で、1日1時間程度の適度な運動を週に2~3日することにより生活習慣病の予防にもなります。適度な日光浴も必要です。これらのことをしても骨塩量が上がらない場合には、薬物療法を行います。これには活性型ビタミンD、カルシトニン製剤、エストロゲン、タンパク同化ホルモン、ビスフォスネート、ビタミンK等があります。

予後
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骨粗鬆症は骨折の最大の危険因子であることは広く知られていますが、加齢と共に増加し、単に生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、長期的には死亡リスク(寝たきり状態も含む)をも有意に上昇させるという研究報告がされています。(骨粗鬆症のガイドラインより。)

引受査定のポイント
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原発性か続発性かで査定が異なります。
単に、加齢や閉経(50歳以上目安)が原因で、軽症や無症状のものは無条件で引受可能と思われます。症状が中等度以上の場合は、死亡保険は標準体~保険料割増等の条件付き、医療保険は標準体~引受延期もあるでしょう。 脊椎圧迫骨折や進行性のものについては全て延期としたほうがよいでしょう。

原因が判明している続発性の骨粗鬆症については、原因疾患の評価を加算して査定します。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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