株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 87◇◆ 2013.6.11

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 87◇◆ 2013.6.11

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
網膜剥離
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
網膜は眼の奥一面に広がっている、カメラのフィルムの様な薄い膜状の組織で10層から成り立っています。一番外側の層である網膜色素上皮とそれ以外の神経網膜と呼ばれる 9層が分離してしまうのが網膜剥離です。網膜剥離の発生頻度は約9,000人に1人程度とされていますが、20歳代と50歳代にピークを持つ二峰性を示します。大きく分けると網膜に穴があく「裂孔原性網膜剥離」と何かの病気が原因となって起こる「非裂孔原性網膜剥離」に分類されますが、ここでは裂孔原性網膜剥離について解説します。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
なんらかの原因で網膜に穴が開いたり亀裂が生じると、その亀裂から硝子体の液体化したものが網膜の裏側に入り込み、網膜剥離を進行させます。穴が開く原因として大きく二つあり、ひとつは中高年に多い後部硝子体剥離に伴う馬蹄形裂孔、もうひとつは、若年者に多い格子状変性内にできる円孔です。それ以外には、アトピー性皮膚炎や強度近視に伴う黄斑円孔、眼打撲などの外傷に伴うものがあります。ちなみに非裂孔原性網膜剥離の原因としては牽引性網膜剥 離(糖尿病性網膜症等)と滲出性網膜剥離(ぶどう膜炎等)があります。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
飛蚊症:剥がれた部分の網膜や色素上皮細胞が眼球内を浮遊したり、裂孔ができた際の出血が影となって網膜に映し出されることにより生じます。

光視症:網膜裂孔が生じ、硝子体が網膜を引っ張る際の刺激が光信号として認識されることにより生じます。

視野欠損:剥離した網膜の感度が低下し、視野が狭くなるため生じます。視力低下:網膜の中心部である黄斑部に剥離が進むと生じます。変視症:剥離により物が歪んで見えます。

診断
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
網膜剥離自体は眼底検査で容易に診断できますが、原因となった網膜裂孔を探し出すことが重要です。硝子体出血や白内障などで眼底が見えない場合には超音波検査や、網膜電位検査などをします。CTやMRIで二次的に発見されることもあります。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
網膜裂孔・円孔だけであれば、レーザーによる光凝固あるいは網膜冷凍凝固術で網膜剥離への進行が抑えられることがあります。しかし、すでに網膜剥離が生じている場合には、失明する可能性も高いので手術が必要です。若年者に多い格子状変性の円孔による軽い剥離の場合は、眼球の外側からシリコンなどをあてて修復する強膜復位術を行います。もちろん必要に応じて、孔に熱凝固や冷凍凝固を行なったり、網膜下に溜まった水も抜きます。もう一つは、直接目の中に手術器具を入れ、修復する硝子体手術です。若年層では稀に自然治癒もあるそうです。

予後
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発見が遅れたり、放置すれば失明の危険性もありますが、早期発見、早期治療により失明は防げます。約9割は1回の手術で済みますが、再発は2~3ケ月以内のことが多く、その場合再手術が必要です。半年~1年以上安定していれば安心と言われています。

引受査定のポイント(原因や年齢)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
裂孔原性網膜剥離や外傷が原因の網膜剥離の場合で、完治後間もない場合は、死亡保険については「特定障害不担保」等の特別条件付での引受が考慮できます。既往症の場合は、完治後の期間にもよりますが、特定障害不担保~標準体での引受を考慮できます。医療保険については、どちらの場合も特定障害不担保等+部位不担保での引受が考慮できます。非裂孔原性網膜剥離については、上記に原因疾患と矯正視力による査定を加えます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る