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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 86◆◇ 2013.5.28

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マイコプラズマ肺炎
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「肺炎マイコプラズマ(Mycoplasmapneumonia)」という細胞壁を欠いた細菌によっておこる呼吸器感染症です。以前は4年周期で大流行を起こしたす時期があり、オリンピック病と呼ばれたこともありました。最近ではその傾向はなくなりましたが、昨年はちょうどオリンピックがあり、大流行しました。患者として報告されるものの約80%は14歳以下で特に7歳~8歳がピークですが、成人の報告も見られます。 感染から発症までの潜伏期間は2~3週間ぐらいで、季節では秋から冬にかけて多いのが特徴です。

原因
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肺炎マイコプラズマはウイルスよりは大きく、細菌よりは小さい中間的な微生物です。細菌壁がないので、一般的な抗生物質が効かないという点ではウイルス的ですが、細胞外でも増殖できるという点では細菌的で、分類上は細菌となっています。そして、痰や唾液、咳などの飛沫感染により上気道、咽頭、気管や気管支、肺などの呼吸器に感染して増殖します。

症状
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発熱や全身倦怠感、頭痛、痰を伴わない咳などの症状が見られ ます。熱が下がった後も咳だけは3~4週間続くのがマイコプラズマ肺炎の特徴です。大部分は気管支炎程度の軽症ですみますが、一部は肺炎となり重症化します。一般的に小児の方が軽症ですむようです。この他、嘔吐、下痢などの消化器症状や下記の様な合併症を生じることもあり、この場合は注意が必要です。

合併症
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中耳炎、関節炎、髄膜炎、脳炎、肝炎、心筋炎、溶血性貧血、 ギランバレー症候群、スチーブンジョンソン症候群などの合併症があり、重症例では死亡することもあります。

診断
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血液検査では通常、白血球とCRPは正常~低下、血沈は上昇 します。 胸部レントゲンでは、均一で淡いスリガラス様陰影が特徴です。咽頭拭い液か痰を培養して直接肺炎マイコプラズマを検出すれば診断確定となりますが培養には1~4週間かかります。血清抗体価または補体結合反応(CF)は上昇しますが、通常は感染から2週間以後でないと上昇しません。迅速診断としては遺伝子学的方法(PCR法)がありますが、保険適応外で実施可能な施設も限られています。

鑑別診断
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クラミジア肺炎、オウム病、肺結核、咳喘息、肺癌などがあります。

治療
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細胞壁がないので、ペニシリン系やセファロスポリン系は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系が有効です。しかし、近年は耐性菌が増加しており、この場合の有効剤はミノサイクリンのみとなっています。

予後
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一般的には予後良好で、数日から数週間で治癒しますが、中には、咳などの症状が1ケ月以上続く場合や、再発を繰り返す人もいます。合併症がない場合には、通常の風邪症候群と同じです。

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引受査定のポイント(かぜ症候群の一種と考えられます。)
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現在、治療中の場合は、死亡保険も医療保険も一旦は延期がよいでしょう。既往症については、原則引受可としてよいでしょう。ただし、入院期間が長く、直近に完治したばかりの場合などは、医療保険は部位不担保等の特別条件での引受を考慮したほうがよい場合もあります。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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