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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 85◆◇ 2013.5.14

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低血圧症
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低血圧の診断基準というものはありませんが、一般的には収縮期血圧が100
mmHg未満の事をいうことが多いようです。80mmHg未満になると、立
ちくらみ、めまい、失神などの症状が出やすいのですが、血圧値に関係なく多
彩な症状が認められる場合には低血圧症と呼ばれます。
原因としては、全身の循環血液量の減少や、心臓から送り出す血液量の低下、
末梢血管の抵抗や血液の粘調度の減少が考えられます。しかし、この原因が不
明なものは、本態性低血圧と呼ばれます。原因が認められるものは二次性低血
圧、起立に伴って収縮期血圧が20mmHg以上下がる場合は起立性低血圧と
呼ばれます。また、発症形式により急性か慢性かに分類されます。

分類
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■本態性低血圧(原因不明)

■二次性低血圧(原因が判明しているものです。)

【急性二次性低血圧】
・自律神経障害:急性腎不全により生じることがあります。
・神経調節性失神:強い精神的ショック、暑いところでの長時間の起立や空腹
 など自律神経失調性の発作性の低血圧のことです。
・内分泌疾患:褐色細胞腫摘出後などで生じます。
・循環血液量の減少:出血や食後、透析に伴うものがあります。
・心拍出量の減少:肺性心、大動脈弁狭窄症、急性心筋梗塞、特発性心筋症等。
・薬剤性:降圧剤等。

 【慢性二次性低血圧】
・自律神経障害:シャイドレーガー症候群やパーキンソン病、糖尿病、慢性腎
 不全、アミロイドーシス 等。
・内分泌疾患:アジソン病、低アルドステロン、カルチノイド症候群 等。
・心血管疾患:静脈瘤や静脈弁欠損症、動静脈奇形 等。
・循環血液量の減少:過剰な利尿や透析によるもの。
・心拍出量の減少:慢性肺疾患による肺性心、弁膜症 等。
・薬剤性:亜硝酸製剤、降圧剤、向精神薬、抗パーキンソン薬 等。
・その他:低運動、寝たきり等があります。

症状
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・全身の筋肉や肝臓の血行不良による全身の倦怠感。
・めまい、耳鳴り、立ちくらみ、片頭痛(脳や頭部筋肉の血行不良のため)
・不眠、朝起きの不良(脳の血行不良のため)
・食欲不振、吐き気、下痢、便秘、腹痛(消化器の血行不良のため)
・動悸、息切れ、不整脈(心肺の血行不良のため)
・冷え、発汗、乗り物酔いなど

治療
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慢性の低血圧の場合、特別な原因も見つからず、症状もない場合には、治療の
必要はありません。そして、治療の基本は、軽い運動や食事療法(塩分を多め
に)などです。起立性低血圧の場合は、ゆっくり立ったり、座位をとったり、
弾性ストッキングが有効の場合もあります。このような一般療法でも効果がな
い場合や症状が強い場合には、薬物療法が必要です。交感神経を刺激する薬剤
や、ミネラルコルチコイド製剤が使用されます。この他自律神経調節薬や精神
安定剤が有効な場合もあります。原因がある二次性低血圧の場合は、原因疾患
の治療をし、急性低血圧の場合には、ショックに準じた治療が必要な場合もあ
ります。基礎疾患のない低血圧症の生命予後はいいようです。

引受査定のポイント(原因が重要です。)
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現在、加療中の場合は死亡保険はは保険金削減等の条件付き、医療保険は一旦
延期としたほうがよいでしょう。
既往症については、死亡保険、医療保険とも程度によりますが、標準体での
引受を考慮できるでしょう。ただし、入院歴や症状、原因となる基礎疾患がある
場合にはそちらの査定を加算します。逆に、関連欠陥がないことが診断書等で
確認できれば引受の条件を緩和してもいいでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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