株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 79◆◇ 2013.02.12

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 79◆◇ 2013.02.12

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
心房中隔欠損症
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
心房と心室の間には弁があり血液も流れますが、心房と心室の左右間は完全に中隔で
隔てられていて通常血液の流入はありません。しかし、左右の心房中隔に穴が開いた
疾患を心房中隔欠損症といい、先天性心疾患の中では約7~10%程度と比較的多い
疾患です。(日本小児外科学会)
1,000人~2,000人に1人の頻度で女性に多いといわれています。
先天性心疾患の中では7~10%とよく見られる疾患です。

分類
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
欠損孔の位置により一次孔欠損型(心内膜症欠損型・20%)二次孔欠損型(中央部
欠損型・70%)、静脈洞型(高位欠損型・10%)に分類されます。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
胎生期の初めに心臓ができる時、心房中隔は上下の壁から発育して生後は孔が閉じて
いるのが普通ですが、これが閉鎖しない状態が続いているのが原因です。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
欠損孔から右房、肺へと血液が多く流れるので、右心不全になりやすいです。
動悸、息切れ、むくみ、不整脈などの症状が現れます。穴の大きさにもよりますが、
すぐに症状が出ない事もあり、20~30代で徐々に生じてきます。

検査
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
聴診では、左心房から右心房に血液が流れるので、肺動脈領域の収縮期駆出性雑音が
聴かれます。この他胸部レントゲン(心拡大)や心電図検査(不完全右脚ブロックや右軸
偏位)などもありますが、確定診断としては心臓の超音波検査で、カラードプラーで左右
の短絡を確認します。学校検診などでは、心電図の不完全右脚ブロックと心雑音のある
人をピックアップして、エコーで確定診断とします。この他、実際に心臓にまでカテーテル
を進める右心カテーテル検査があり、欠損孔を通って左房にまでカテーテルを入れ、酸
素濃度や肺血流量や圧を測定したりします。

合併症
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先天性心疾患である肺静脈還流異常、肺動脈狭窄、心室中隔欠損症などを伴うことが
あります。短絡量が多い状態が続くと心不全、肺高血圧、心房細動等の合併症が生じ
ます。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
穴の大きさが5mm以下であれば自然閉鎖する事もあり、一生経過 観察の場合もあり
ます。10mm前後であれば、いつかカテーテル治療で治し、15mm以上であれば短絡
量等・時期を見て手術をした方がいいでしょう。カテーテル治療は、脚の付け根の静脈
からカテーテルを心臓まですすめ、ニッケル・チタン合金性の細いメッシュ状に編みこん
だもので、広げた場合には傘のような構造になるものを穴の両側(左心房と右心房)から
挟むように取り付けて穴をふさぎます。手術は、いわゆる開胸し心肺停止した状態で
直接欠損孔をそのまま縫って閉鎖します。大人の場合や穴が大きい場合には人工の
パッチをあてなければならない場合もありますが、心停止の時間も短く、開心術として
は比較的危険の少ない手術と言われています。

予後
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
乳児期に発見された小さい穴の場合は自然閉鎖する場合もあり、閉鎖しない場合でも
その後手術すれば長期的な予後は非常に良好と言われています。

引受査定のポイント(手術の有無と年齢が重要です。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現症の場合は、死亡保険は年齢により延期~割増~可で引受が考慮できます。
(若いほど査定は厳しくなります)医療保険は延期としたほうがよいでしょう。

既往症については、死亡保険は手術後の経過年数により延期~割増~可で引受が
考慮できます。医療保険は基本的には引受延期ですが、経過年数により引受を考慮
できる場合もあります。他の心疾患や合併症の有無に注意し、心電図の結果を提出
していただき査定をするとよいでしょう。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る