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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 73◆◇ 2012.10.31

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有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん) 
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有棘(ゆうきょく)細胞がんは、日本では基底細胞がんに次いで多い皮膚がんです。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織から構成されています。表皮は角質層、顆粒層、有棘層、
基底層、基底膜の順に並んでいますが、この有棘層を構成する細胞に似たがんを
有棘細胞がんといいます。細胞としては扁平上皮細胞(ケラチノサイト)に由来する
がんなので、別名「扁平上皮がん(SCC)」といわれることもあります。
有棘細胞がんの表皮内がん(上皮内がん)をボーエン病といいます。

原因
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誘因として一番に考えられているのは紫外線です。短期間の大量暴露以外に、少量
でも長年の蓄積により生ずることがあり、高齢者の顔や首、手の甲などの有棘細胞
がんは増加しています。子宮頸がんの発症誘因として知られているヒト乳頭腫ウイルス
も最近注目されています。この他に発生母地といわれるものとして、やけどや外傷後
の瘢痕、慢性膿皮症、褥瘡や放射線治療後の皮膚炎などがあります。化学物質として
は砒素化合物、タール類、鉱物油などが関与する場合があります。また、日光角化症
や白板症などの前がん状態が進行すると、有棘細胞がんに移行するといわれています。

症状
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口唇や顔面、頭部、四肢先端の日光露出部に好発し、最初は丘疹や結節からはじまり
ますが、増大するにつれて不整形の腫瘍となり隆起します。正常部との境界は明瞭ですが、
中心部は壊死し、潰瘍化します。通常疼痛はありませんが、出血することはあります。
腫瘍表面が弱くなっているので細菌感染を起こしやすくなります。

検査
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視診で分ることが多いのですが、皮膚の一部を切り取る皮膚生検で確定診断します。
胸部レントゲン、腹部超音波、全身シンチグラム、CT、MRIなどの検査は、腫瘍の広
がりや転移を調べるために行われ、病期に応じた治療法の決定のために必要な検査
です。進行例では血液検査でSCC系の上昇がみられます。

鑑別疾患
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表皮と真皮の間にある基底細胞から発生する基底細胞がんや、パジェット病、ケラト
アカントーマ、カリフラワー状のいぼなどがあります。

治療・予後
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転移がなければ、外科的切除が第一選択です。浸潤の浅いがんの場合は、液体窒素
による凍結療法もあります。しかし、有棘細胞がんは基底膜を破壊し、リンパ行性転移
を起こしやすいので、リンパ節転移ある場合には郭清術も施行します。
血行性転移を認める場合には、放射線療法や化学療法が適応となります。化学療法
自体では原発SCCに対するエビデンスはなく、腫瘍縮小効果を期待するものが多い
ようです。放射線療法は一般に感受性が高く、単独の場合や、化学療法や外科的切除
との併用でも行われます。
有棘細胞がんは身体の表面に出現するため、早期発見、早期治療が可能な場合が多く、
転移がなく0期やⅠ期なら5年生存率はほぼ100%です。Ⅱ期でも85%と良好です。
Ⅲ期では65~55%程度ですが、内臓などの遠隔転移を認めるⅣ期の場合には、30%
以下と予後不良となります。
(国立がんセンター・がん情報サービスより。)

引受査定のポイント
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「有棘細胞がんは、基底細胞癌よりは転移しやすいです。」
転移等がないことを条件に経過年数と再発の有無により査定します。
死亡保険については削減等の特別条件付での引受~標準体、医療保険は延期~
部位不担保での引受も考慮できます。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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