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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 70◆◇ 2012.09.11

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睾丸炎
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細菌やウイルス感染が原因で、睾丸(精巣)に炎症が生じる病気です。思春期以降に流行性耳下腺炎にかかった人の約2~3割が睾丸炎をおこすと言われています。また、約1割が両側性に生じ後遺症として、男性不妊の原因になると言われています。

原因
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急性のものとしてはムンプスウイルスによる流行性耳下腺炎(いわゆるおたふくかぜ)の合併症が多く、慢性のものとしては結核性によるものが代表的で、腎臓、膀胱、前立腺などの結核感染に随伴して生じることが多くあります。細菌では大腸菌、レンサ球菌、ブドウ球菌など、真菌、淋菌、寄生虫(フィラリア、住血吸虫、マラリア、アメーバー)の感染や外傷が原因となることもありま
す。ウイルスでは、エコーウイルス、コクサッキーウイルス、水痘ウイルスなどがあります。

血行性に生じるため(外傷性の場合を除く)、耳下腺炎以外でも、扁桃炎・上顎洞炎・蜂窩織炎・骨髄炎・心内膜炎などの感染巣から血流と共に運ばれて生じます。

症状
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発熱や精巣の腫脹、疼痛などで、時期としては耳下腺腫脹後4~10日後に多いとされています。結核やフィラリア等が原因で慢性化した場合は疼痛はありません。

診断・検査
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触診により睾丸全体の腫れと、化膿していれば波動(プヨプヨ感)を感じます。陰嚢水腫との鑑別のため懐中電灯をあてる透光検査や、緊急な鑑別ではカラードップラー超音波検査が行われることもあります。その他の検査としては、血中ウイルス抗体値の上昇や、尿培養や血清学的検査があります。

治療
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細菌が原因の場合は抗生物質、ウイルスが原因の場合は患部の安静、冷却、湿布、消炎鎮痛剤などの対症療法が行われます。耳下腺炎の発生時点でγグロブリンの注射をすれば睾丸炎の発生が減少するとの報告もありますが、確実ではありません。
結核性の場合は抗結核療法を行います。膿瘍を形成したり、慢性化して重症化した場合には摘出手術が必要となることもあります。

予後
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流行性耳下腺炎に伴う急性睾丸炎は通常1~2週間程度で自然治癒し予後良好な疾患です。しかし、長期化する場合には、結核性や他の鑑別疾患も考慮する必要があります。流行性耳下腺炎に伴う、その他の後遺症・合併症の有無も重要です。

引受査定のポイント
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現在症状がある場合は、全ていったん延期でしょう。既往症については、後遺症や合併症がなければ標準体での引受で問題ないでしょう。後遺症や合併症ある場合には当該項により査定します。

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