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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 68◆◇ 2012. 07.17

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狂犬病
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海外からの帰国者で緊急対応を要する感染症に、狂犬病とマラリア(発熱後5日
以内に適切な治療を開始しないと致死的合併症を生じる)があります。どちらも
届け出が必要な4類感染症です。 狂犬病は、感染する頻度は稀ですが、発症す
ればほぼ100%死亡します。
1950年 に狂犬病予防法が施行されたため、1957年以降から現在まで50年以上国
内での発生例はありません。また、世界的な年間の死亡者数は5万5千人(2004年
WHO)ですが、海外で感染し国内で死亡した輸入症例は、1970年に1例と2006年に
2例だけ(厚生労働省)です。

原因
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ラブドウイルス科に属する狂犬病ウイルスによる感染症で、イヌ以外にも
ネコ、コウモリ、キツネ、スカンク、コヨーテなどの野生動物に咬まれたり
引掻かれて感染し、その後神経系を介して脊髄や脳神経組織に到達し、
発症します。潜伏期間は約1~3ケ月ですが、稀に1年以上の場合もあります。

症状と予後
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咬傷周辺の 知覚異常、疼痛、不安感、不穏、発熱、麻痺などで、一旦発症する
と脳神経や全身の筋肉が麻痺を起こし、昏睡、呼吸障害を生じ発症後の致死率は
約100%といわれています。
記録的には6名の生存者がいますがこのうち5人は発症前にワクチン接種を受けて
いるので、AIDSと並んで最も致死率が高い病気と考えられています(ギネス・
ワールド・レコード)。

診断
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蛍光抗体法 によるウイルス抗原の検出(皮膚、角膜等)や、PCR法による
ウイルス遺伝子の検出(唾液等)、ウイルス分離(唾液)、ウイルス抗体価
の測定(脳脊髄液)などありますが、いずれも感染初期の生前診断では難し
いといわれています。

治療(予防)
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一旦発症してしまった狂犬病の治療法は確立されておらず、致死率も100%
なのですが、狂犬病の動物に咬まれた後の潜伏期間中すぐに狂犬病ワクチンを
数回接種する(0、3、7、14、30、90日目)ことによって狂犬病の発病を
阻止できるといわれています。また、発生国への渡航前にワクチンを接種する
ことで予防は可能といわれています。

引受査定のポイント
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ここ半世紀の間、国内での発生はなく、輸入症例も3例だけなのですが、海外
発生地域で可能性のある動物に咬まれた場合、一応6ケ月以内は一旦延期とし
た方がいいでしょう。それ以降は可と思われます。

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