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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 67◆◇ 2012.07.04

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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
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文字通り手の平(手掌)や足の裏(足蹠)に無菌性の膿疱が反復して
出現する慢性で難治性の疾患です。

原因
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膿疱自体は無菌性です。掌蹠膿疱症は、溶連菌やある種の抗原に対するアレル
ギー反応の異常が原因とされています。特に、慢性扁桃腺炎・副鼻腔炎、虫歯
・歯肉炎などの病巣感染や、歯科金属やアクセサリーなどの金属アレルギー、
ビタミンの一種であるビオチンの不足、喫煙等が原因と考えられています。

症状
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手掌・足底の両側に米粒大の多数の水泡、膿疱が急速に出現し、やがて痂疲(と
びひ)化し表面の角層が剥がれ落ちますが、寛解・憎悪を繰り返します。
痒みを伴うこともあります。約10%に胸肋鎖骨関節や脊椎に関節炎を併発し、
上胸部の疼痛のため上肢の運動制限が見られます。関節症状としては、頸椎部
(頸椎炎)と腰椎部に多いようです。これを掌蹠膿疱症性骨関節炎とよびます。

診断・検査
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視診は重要で、掌蹠膿疱症を疑えば病理検査として皮膚生検をし、膿疱内の
無菌性を確認します。関節炎を合併している場合には、レントゲン検査で、
骨硬化像や破壊、変形が見られます。骨シンチでは集積が見られるので、
がんとの鑑別も重要です。

鑑別疾患としては、
難病に指定されている膿疱性乾癬や、尋常性乾癬、天疱瘡、水泡性類天疱瘡、
強直性脊椎炎、関節リウマチ、足白癬、接触性皮膚炎等があります。

治療と予後
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局所の外用剤としてはステロイドやビタミンD3を使用します。
内服薬としてはミノサイクリンやマクロライド系抗生物質、ビタミンA、
関節炎に伴う疼痛に対してはNSAIDを使用します。
紫外線療法を行うこともあります。扁桃腺が病巣となっている場合には、
扁桃腺摘出が有効な事もあります。この他、原因の一つと考えられている
ビオチンの不足を補うため、多量のビオチンとシナールなどの複合ビタミン
の併用が行われることもあります。
2~3割は病巣感染や金属アレルギー等の原因が分っており、治癒が期待で
きます。7~8割は原因不明で、対症療法を続けます。しかし慢性に経過
しても長期的には平均で3年~7年の間には自然に治ることが分っています。

引受査定のポイント(関節炎やその他の合併症の有無)
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現在症状がある場合は、重症、進行性、関節炎のある場合は一旦延期でしょう。
部位が手足のみで軽症と判断できれば、死亡保険は割増~標準体で、医療保険は
部位不担保~標準体での引受も考慮できるでしょう。もちろん程度によります。

治療が終わっている場合は、もともとの基礎疾患がなく、合併症や後遺症が
ない場合は引受も考慮できますが、治療期間の長いものは注意が必要です。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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