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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 64◆◇ 2012.05.10

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アレルギー性紫斑病
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種々のウイルスや細菌感染に続くアレルギー性の機序により、血管が障害を受け
血液が漏れて紫斑(内出血したあざ)ができる疾患です。主に四肢末端に多くで
きます。小児では最も頻度の高い血管炎ですが、発症率は年間10万人あたり15人
程度で比較的まれな疾患です。
別名シェーライン・ヘノッホ紫斑病やアナフィラクトイド紫斑病、血管性紫斑病
などとも呼ばれます。

原因
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アレルギー自体の原因は不明ですが、IgA抗体が細小血管の炎症に関与し、血管
の透過性の亢進と脆弱化により血液が漏出し皮膚に点状出血とそれに続く紫斑や
浮腫が生じると考えられています。原因となる感染症としては溶連菌、マイコプ
ラズマレジオネラ、キャンピロバクター、エルシニア、肝炎ウイルス、EBウイル
ス、水痘、サイトメガロウイルス、アデノウイルスなどで、薬剤としては、ペニ
シリン、エリスロマイシンなどの抗生剤、食物としては、卵や牛乳、小麦粉、
魚、トマト、ジャガイモ等などがあります。血管は全身にあるので皮膚以外にも
消化器、腎臓、関節などにも炎症を起こします。

症状
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風邪などの先行感染後1~2週間で生じ、初発症状としては、四肢の末端、特に
下肢に初めは軽い蕁麻疹のような赤い湿疹ができ、徐々に紫色の出血斑に変わり
ます。血管は全身にあるので、消化管に生じれば腹痛や嘔吐、下痢、下血、吐血
といった症状、足関節周囲に生じれば関節の腫れや痛み、腎臓に生じれば、腎炎
などの合併症を生じIgA腎症とほぼ同一の病理所見を示すともいわれています。
たいていは1ケ月以内に治りますが、再発を数回繰り返すことや腎炎の合併症を
生じることもあります。

問診や視診でだいたいこの疾患を疑いますが、特発性血小板性紫斑病や血友病、
白血病、腹痛例では、虫垂炎やイレウスとの鑑別が必要です。その他、全身性エ
リテマトーデス(SLE)や結節性紅斑等膠原病や皮膚科疾患との鑑別も重要です。

治療
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症状が紫斑病だけの場合は、無治療で経過観察することもあります。治療する場
合、中心となるのは症状を軽減する対症療法で、まず原因となっている薬剤や食
物を中止し、抗生剤の投与をします。止血剤や抗アレルギー剤などの内服薬も有
効で、炎症を抑えるためにステロイドの内服をすることもあります。
腹痛や関節痛がひどい場合には入院加療することもあります。内服が難しい場合
はステロイドの静脈内投与を行うこともあります。腎障害に対しては免疫抑制剤
を使用することもあります。
大部分は1ケ月以内に治り、予後も良好ですが、数ケ月以内に数回再燃すること
もあります。約半数に腎炎が合併(紫斑病性腎炎)します。大部分は完治します
が、数パーセントに腎不全が起こるといわれており、腎炎が生じた場合には定期
的な尿検査が必要です。

引受査定のポイント
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現在、治療中あるいは症状がある場合は、死亡保険も医療保険も一旦延期です。
既往症については、発症が1回で尿所見がない場合は経過年数によって
死亡保険は削減~可、医療は延期~可での引受が考慮できます。
尿所見や腎合併症がある場合、腎炎として死亡保険は保険料割増等の条件付きで
の引受が考慮できますが、医療保険については延期となる場合が多いでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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