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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 61◆◇ 2012.03.27

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遊走腎(ゆうそうじん)
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私たちの腎臓の位置はしっかりとは固定されておらず、主に動脈と静脈の2本の
血管と、周囲の脂肪や筋肉に囲まれる事で位置が保たれています。
正常の腎臓でも、立位では重力により2~5cm程度は下がりますが、2椎体分
(約10cm)以上下の方に移動する場合を遊走腎あるいは腎下垂といいます。
肝臓などの重い臓器が右腎に負担を与えるため、右側に起こることが多く、
全女性の1~2割は遊走腎であるというデータもあります。
年齢的には20~40歳の痩せた女性に多いです。

原因
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先天性については、腎繊維被膜や脂肪被膜さらにはその外側の腎筋膜などの腎臓
を支えている周囲の組織が弱いために起こります。後天性の原因としては腹筋の
弛緩、腹圧の低下や、痩せのため腎周囲の脂肪組織の低下があります。

症状
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腎臓につながっている動脈や静脈を引っ張るため、右側の腰痛、側腹部痛、背部
痛などの鈍痛が生じ立位歩行や荷重で悪化します。顕微鏡的血尿が主体で、体位
により軽微な蛋白尿を認めることもあります。
尿管が屈曲するため、頻尿、残尿感、排尿時痛などありますが、遊走腎に特異的
な症状ではありません。その他、腎臓近くの自律神経を刺激するため、嘔気や嘔
吐、消化器症状としては食欲不振、下痢、便秘、胃部膨満感などがあります。

治療
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自覚症状がない場合には、経過観察が原則です。症状があっても、軽度の場合は
保存的治療が優先されます。疼痛時は横になり腰を高く、頭を低くすれば改善し
ます。痩せている人は、脂肪を増加させ、腎臓の支持・補強を行います。理学療
法としては、腹筋・背筋力強化のための運動療法を行うとともに、下腹部に医療
用コルセットなどを着けて腹壁の緊張を保持します。
水腎症を呈する場合や、著しい疼痛の場合などでは、腎臓の周囲の筋膜を背中に
縫い付けて固定する腎固定術を行う事がありますが、まれです。

引受査定のポイント
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定期健診などで偶然発見され、症状のないものは標準体での引受が可能でしょ
う。症状の程度や頻度により、尿検査や手術の有無がわかれば医療保険について
は部位不担保での引受を考慮した方がよい場合もあるかもしれません。
治療歴があるも詳細が不明な場合は、延期あるいは割増での引受を考慮した方が
よい場合もあるでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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