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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 60◆◇ 2012.03.01

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肩石灰沈着性腱板炎
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肩石灰沈着性腱板炎とは、肩腱板内に沈着したリン酸カルシウムによって急性の
炎症が起きて肩関節の激痛や運動制限を生じる疾患です。40~50代の女性に多く
みられるので、整骨院や整体などで四十肩や五十肩と間違われて治療されている
ケースも少なくありません。
加齢やホルモンの影響とも言われていますが、実際の原因は不明です。

腱板特に棘上筋に沈着したリン酸カルシウムの石灰は、当初は濃厚なミルク状な
のですが、時間の経過とともに練り歯磨き状、石膏状へと硬く変化していき、ど
んどん蓄積していきます。そして、何らかの原因で、腱板から滑液包内に破れ、
炎症を引き起こす時に激痛がおこるのです。

症状
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夜間に突然、肩関節の激痛がおきることが多いようです。痛みで睡眠が妨げら
れ、肩関節を動かすことが出来なくなります。発症後1~4週に強い症状が出る急
性型、中等度の症状が1~6ケ月続く亜急性型、運動時など疼痛が6ケ月以上続く
慢性型があります。

診断
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圧痛の部位(肩峰の下)や夜間痛、肩関節の動きなどを見て診断します。
肩関節の関節包や滑液包の炎症である肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)と症状は
似ていますが、レントゲン撮影では、腱板部分に石灰沈着の所見があるので鑑別
できます。正確な位置や、大きさを調べるためにCT検査や超音波検査なども行
われます。腱板断裂の有無を調べるためMRIを行うことも有ります。

治療
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急性の激痛例では、腱板に針を刺して、ミルク状の石灰を吸引する方法がよく行
われます。治療の原則は保存的療法で、三角巾などによる安静や、消炎鎮痛剤の
内服、ステロイドや局所麻酔剤の関節包内注射などが有効です。再発予防のた
め、肩甲骨と上腕骨の動きをリハビリによって正常に戻すことが必要で、物理療
法・徒手療法や運動療法等があります。
石灰化は自然に吸収されることもありますが、消失しない場合、機序は不明です
が胃潰瘍の薬であるタガメットやガスターが石灰を消す効果があるようです。6
ケ月以上続く難治例については、体外衝撃波治療の有効性も報告されています。
炎症が長びく場合は、関節内洗浄や、肩関節鏡により、腱板にこびりついている
硬いチョークの粉のような石灰物質をシェーバーのような機械で取り除く治療を
することもあります。腱板の断裂が合併していれば縫合もします。

引受査定のポイント
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死亡保険については特に問題ないと思われます。医療保険については現在症状が
ある場合、また治療後でも経過期間と重症度により部位不担保での引受も考慮し
た方がよいでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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