株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 58◆◇ 2012.01.24

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 58◆◇ 2012.01.24

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あるデータによると、わが国においていびきをかく人は約2,000万人で、
そのうち約300万人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があり、
年々増加しているとのことです。
そのうち実際に治療を受けているのは20万人程度で、大部分は知らずに放
置しているのが現状ですが、厚生労働省の報告によると睡眠1時間あたりの
低呼吸が20回以上起こる場合の5年後の死亡率は16%であるとのことです。

「7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上」または、
「1時間に無呼吸または低呼吸が5回以上起こる」場合にSASと診断されます。

1時間あたりの無呼吸または低呼吸の回数を、無呼吸低呼吸指数(AHI)といい、
AHIが5以上をSASと定義されているので、5~15回を軽症、15~30回を中等症、30
回以上は重症と医学的に分類されます。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大きく分けて「閉塞性」、「中枢性」、両者の混合した「混合型」があります。
閉塞性は上気道の閉塞によるもので、睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下
がり、気道を閉塞する事が原因です。これには、扁桃肥大、アデノイド、巨舌症
等によるものや、肥満によるもの、顎が小さかったり後ろに後退しているなど顎
の形状によるものがあります。
中枢性は。脳血管障害や心疾患などにより呼吸中枢が障害されることにより、呼
吸運動が障害されますが、頻度は少ないです。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
睡眠中の呼吸停止とその後の大きないびきが特徴です。その結果充分な睡眠が取
れず、起床時に酸素欠乏の状態による頭痛などがおきます。昼間は傾眠傾向や集
中力の低下などの症状が生じ、居眠り運転等の事故も起こしやすくなります。無
呼吸回数が多いほど、酸素不足の状態が続くので、不整脈、高血圧、心不全等の
循環機能に影響が出ます。最近では。肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症のいわゆ
る死の四重奏にSASを加えて死の五重奏と言われる程、生活習慣病と密接に関係
した重要な疾患となっています。

検査
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まずは、自宅で比較的簡単にできる検査として、鼻や指にセンサーを取り付け、
睡眠中の気流の状態や血中酸素飽和度を測定します。その後、SASが疑われた
ら、睡眠ポリソムノグラフィーを行います。睡眠時の脳波、筋電図、眼球運動、
呼吸状態、心電図、体位センサー、血液中の酸素濃度、血圧等たくさんのセン
サーをつけたまま測定する精密検査なので1泊程度の入院で行います。無呼吸の
有無以外にも、睡眠の質もしっかり調べられ、コンピューター解析もされます。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
肥満が原因の場合には、減量により上気道周辺の狭窄を改善します。逆にやせて
いても、顎が小さいことによりSASを生じている場合には、マウスピースを用い
て下顎を固定させて、気道の狭窄を防ぎます。
その他、飲酒制限、禁煙などの生活習慣の改善も重要です。
持続的陽圧呼吸療法(CPAP)は鼻マスクを装着して、気道に空気を送り込む治療
法で、夜間睡眠時のみ使用します。空気を送り込む圧力は患者によって違います
が、オートCPAPはリアルタイムで圧力が変化するようになってます。
外科的治療法は、狭窄の原因となっている口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切
除することで、直接的に気道を広げる治療法です。

引受査定のポイント(無呼吸指数と合併症・年齢等)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無呼吸・低呼吸指数(AHI)により重症度を判定します。程度により、死亡保険
については、保険料割増の条件つき~標準体での引受も考慮できるでしょう。
医療保険に関しては延期となる可能性が高いです。
外科的治療法により改善すれば、条件の緩和も考慮できます。肥満、高血圧、
糖尿病、心疾患等の合併症に注意することが必要です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る