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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 56◆◇ 2011.11.24

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副甲状腺機能低下症
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副甲状腺は甲状腺の裏側に隣接していて、上下左右・計4個ある米粒大の内分泌
器官です。骨や腎臓に働きかけ、血中カルシウム濃度を上昇させる副甲状腺ホル
モン(PTH)を分泌します。何らかの原因で、PTH分泌が低下したり、受容
体や伝達系に異常が見られるために低カルシウムや高リン血症をきたした状態が
副甲状腺機能低下症です。

原因
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甲状腺や頚部の手術で副甲状腺を切除した場合、放射線治療による障害、胎生期
の分化障害に起因する形成異常、自己免疫的機序による合成・分泌不全、悪性腫
瘍の転移、Wilson病、ヘモクロマトーシス、PTH遺伝子レベルでの異常
等が原因としてあげられます。
ちなみに、PTH分泌自体は正常ですが受容体の反応が障害されている「偽性」
副甲状腺機能低下症は難病にも指定されており1998年の全国調査では430
例とかなり稀な疾患です。

症状
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低カルシウム血症により、神経・筋の興奮性が高まるのでテタニー様症状(口周
囲や指先のしびれ、ピリピリ感、手指のけいれん)が生じます。精神・神経症状
としては、不穏、不安、うつ、錯乱、てんかん発作で発症する事もあります。
小児では知能障害、大人では痴呆も起こりえます。皮膚症状としては、乾燥、色
素沈着、湿疹、カンジダ症などが起こります。その他の症状としては、白内障、
低血圧、心不全、大脳基底核の石灰化、歯根形成不全などがあります。
診断基準は「低カルシウム血症」「高リン血症」「腎機能はほぼ正常」の3点です。

治療
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筋肉痙攣発作など緊急の場合は、心電図モニターで監視しながらゆっくりカルシ
ウムの注射が行うこともありますが、通常はカルシウム剤内服と、腸管からの吸
収を促進させるためのビタミンD内服の併用が一般的です。食事からカルシウム
を摂取することも重要です。

予後
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基礎疾患がなく、急性期の重篤な症状を脱し、ビタミンDの内服等で症状がなく
一定期間経過すれば予後は良好ですが、原因疾患やてんかん、知能障害などの合
併症がある場合には注意が必要です。

引受査定のポイント
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完治していなくとも、合併症や症状がなく、コントロール良好な期間が続いてい
るようであれば、医療保険については部位不担保、死亡保険については標準体~
保険料割増等の条件付きでの引受ができる場合があります。
既往症の場合は、急性で一過性であったことが確認できれば標準体~保険金削減
での引受も考慮できます。
しかし、原因となった基礎疾患や知能障害等がある場合にはそれを考慮して査定
する必要があります。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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