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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 55◆◇ 2011.11.04

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腎盂腎炎
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細菌が外尿道口から侵入し炎症が起きれば尿道炎、そして膀胱にまで逆行
すれば膀胱炎を生じます。感染がさらに逆行性に進み、尿管を経て腎盂
さらには腎実質にも炎症が波及した場合を「腎盂腎炎」といいます。

疫学
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肛門から尿道口までの距離、また尿道口から膀胱までの距離は、構造的に
女性の方が短いので、この病気は女性に圧倒的に多いです。20代~40代での
男女比は1対30ともいわれています(日本医師会ホームページより)。
50代では男性の前立腺肥大の割合が高くなるので、男女比は小さくなります。

原因
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通常私達の尿道は少々の細菌が侵入しても、新たな尿で洗い流されるため、
無菌状態に保たれています。しかし、菌が大量であったり、尿が少なかったり
抵抗力の低下(糖尿病等)が原因で、菌が逆行性に進み腎臓にまで炎症を
起こすことが原因で、腎盂腎炎を起こします。
原因菌の大部分(9割)は大腸菌です。この他、尿管結石や尿管腫瘍、
膀胱腫瘍、前立腺肥大等の占拠性病変が尿の逆流の原因となって起きる場合も
あります。感染経路としては、尿路の他にリンパ行性感染や、血行性感染
といった経路もあります。

症状
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悪寒、戦慄、高熱(急性期には40℃以上)、腰背部痛、排尿時痛、
頻尿(回数は多いが、1回の量は少ない)全身倦怠感や食欲不振等の症状
が起きます。

検査と診断
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問診と診察で、ある程度の見当はつきます。尿検査では尿蛋白・尿潜血が
陽性、尿沈渣(白血球・円柱)尿培養により、起因菌の種類と数、薬剤の
感受性検査等を行います。
血液検査では、白血球増多、CRP高値などの炎症反応が見られます。
超音波検査では、水腎症の有無や結石の有無等をチェックします。

治療
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治療の基本は抗生物質の投与です。経口の内服が原則ですが、改善しない場合
や、重篤な症状がある場合には入院の上点滴投与します。
通常1週間~2週間で改善しますが、症状等が改善しない場合は感受性のある
抗生物質に変更します。
退院後は再発や予防の目的でさらに2週間程度内服を続け、尿検査等で
細菌がいなくなったことを確認し、完治となります。
細菌が多い場合には慢性化の可能性があり、原因疾患の治療と共に長期化する
場合もあります。

予後
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基礎疾患がなく、急性で一過性で完治すれば、予後はよいですが、再発したり
慢性化する場合もあります。また、原因疾患によっては予後が悪い場合もあり
注意が必要です。

引受査定のポイント(原因や再発の有無)
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現在症状がある・治療中の場合は、敗血症等重症化する可能性もあるので、
死亡保険・医療保険ともに一旦は延期がいいでしょう。
既往例については、急性で一過性ならば引受上特に問題ありませんが、原因や
再発の有無、経過期間や慢性化の有無等により、死亡保険はは保険金削減等、
医療保険は部位不担保等の特別条件での引受を考慮した方がよい場合も
あるでしょう。

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