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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 46◆◇ 2011. 5. 24

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肝膿瘍(かんのうよう)
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肝膿瘍は、脈管や胆管を通じて細菌や赤痢アメーバが肝臓に感染して膿瘍を形成
したものです。細菌による化膿性肝膿瘍と赤痢アメーバによるアメーバ性肝膿瘍
があります。原因菌は大腸菌、クレブシエラ、シュードモナスなどのグラム陰性
桿菌(かんきん)が多く、日本では赤痢アメーバは多くはありません(海外渡航
者にみられます)。

感染経路
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◆経門脈性
 虫垂炎、憩室炎、直腸肛門周囲膿瘍、潰瘍性大腸炎などが原因で炎症が
 門脈に及び血行性に肝臓に達します。

◆経肝動脈性
 敗血症による菌が肝動脈を経て肝臓に広がり、小さいものが多発性に
 観察されます。

◆経胆道性
 肝内結石、総胆管結石、胆道系悪性腫瘍等によって起きた狭窄に続いて
 発生するもので、多発性が多く予後不良の場合があります。

その他、肝臓の周辺臓器からの炎症の直接波及や、悪性腫瘍の浸潤による
もの、外傷性、医原性によるものなどがあります。

症状
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3主徴:発熱、腹痛、肝腫大
その他、全身倦怠感、食欲不振、黄疸があります。横隔膜に接している場合
には、胸痛や胸水を認めることもあります。
アメーバ性の場合は、血性下痢の症状も起こります。

合併症
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進行すると敗血症や細菌性ショック、播種性血管内凝固症候群(はしゅせい
けっかんないぎょうこしょうこうぐん/DIC)などの致命的な合併症を
起こすことがあるので、早急な治療が必要です。横隔膜や、周辺臓器に炎症が
波及した場合は腹膜炎や肺炎、胸水などの合併症が起きることもあります。

治療
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◆抗生物質(アメーバー性の場合はメトロニダゾール)の投与。

◆ドレナージ:
 超音波ガイド下でカテーテルを挿入し、膿を持続的に体外に排出します。

肝動脈内にカテーテルを留置して抗生剤の動脈注射をすることもあります。
それでも効果がない場合や緊急時には、手術で膿瘍を切除する場合もあります。

引受査定のポイント
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現在治療中の場合は、生命保険、医療保険とも、延期がよいでしょう。
既往症については、感染の原因疾患も考慮して査定します。合併症や再発、経過
年数に応じて、死亡保険については特別条件付き(削減)での引受、医療保険は
部位不担保等の条件付きでの引受が考慮できます。肝腫瘍が疑われる場合には、
診断書を取り寄せることも必要でしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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