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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 45◇◆ 2011. 5. 10

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切迫早産
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早産とは、妊娠22週以降~37週未満の早い時期に出産することいい、総分娩数
の約5%といわれています。切迫早産とは、陣痛の様な症状や、陣痛計による
子宮収縮所見、内診などにより、出産(早産)の危険性が高いと考えられる
状態のことをいいます。妊娠22週未満の場合は流産と言います。
通常分娩は37週~40週の間です。

原因(胎児側と母体側に分けられます。)
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◆母体側
・絨毛膜羊膜炎:卵膜、羊水が細菌に感染し、炎症を起こした状態で、
      前期破水の原因として、最近注目されています。
・子宮頚管無力症:子宮口が開きやすくなるため。
・子宮の異常(子宮奇形、子宮筋腫等):程度にもよりますが、一般的に
      流産、早産を起こしやすくなります。
・妊娠高血圧症:母体の血液が子宮や腎臓に行きやすくなり、胎児の発育が
      良くなるためです。
・母体年齢:高齢である程リスクが高いです。
・喫煙  :胎盤への血液循環の妨げが原因となります。
・母体の疲労やストレス

◆胎児側
・多胎妊娠:胎児の数が多いほど母体への負担も大きいため、
      30週前後から管理入院となるケースが多いです。
・羊水過多症・羊水過少症:どちらも早産を引き起こしやすいと
      いわれています。
・前置胎盤:前期破水や早産を引き起こす原因となります。

症状
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◆お腹のはり:規則的に子宮が収縮するために生じます。
 10分間隔より短いと陣痛へと移行する可能性が高くなります。

◆性器出血:出産時期には、おしるしとして普通にみられるものが、
 この時期に生じた場合には、早産の可能性があります。

◆子宮頚管の短縮:子宮が収縮すると頚管が短くなり、子宮を支える力が
 弱くなるため、早産になりやすいです。

◆子宮口の開大:1cm、2cm、3cm、4cm以上の4段階で重症度を評価します。

◆破水:破水すると羊水に雑菌が侵入しやすいので、早産を避けることが
    難しく、破水すると数日で出産する事が多いです。

診断
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◆問診:腹部症状、破水の有無、性器出血等
◆胎児心拍数陣痛図:胎児の心拍数と子宮収縮の有無、程度を把握します。
◆内診(子宮口の開大程度)、膣鏡診(出血の有無)
◆膣式超音波法(子宮頚管短縮度や、内子宮口の状態)  

重症度判定(早産指数)
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子宮収縮、破水の有無、出血の有無、子宮口開大度の4項目について、
それぞれ0~4点の5段階で評価します。その結果0点~最高11点の評価になり
ます。一般的には3点以上が入院の対象で、5点以上では早産を避けるのが
難しい状態とされています。

治療
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安静が第一です。軽度の場合は、自宅安静でも可能です。
軽度の場合、ウテメリン等の子宮弛緩剤服用の薬物療法となります。
重症で入院した場合には、持続点滴することもあります。
原因が子宮頚管無力症の場合には、頚管の周りをテープまたは糸、チューブを
通して縛るという子宮頚管縫縮術(シロッカ法、マクドナルド法)を行います。
手術自体は短時間で済み、出産時にはずします。

引受査定のポイント(入院日数と、再発回数)
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既往症について、生命保険については標準体での引受で問題ないでしょう。医療
保険については入院日数の長いものや、繰り返し生じる方については、部位不担
保での引受を考慮した方がよいでしょう。切迫早産の原因が子宮頚管無力症で、
子宮頚管縫縮術をしている方は、次回も手術する可能性が高いので、妊娠可能年
齢までは部位不担保が必要と考えられます。

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