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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 41◇◆ 2011. 3.1

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胆嚢(胆のう)ポリープ
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胆嚢ポリープとは、胆嚢の内腔へ突出した粘膜の隆起性病変の総称です。
小さいうちは無症状ですが、できる場所や大きさによって腹痛や不快感などの
症状が現れることもあります。
がん化したポリープでは、黄疸、発熱、下痢などの症状が見られます。

種類
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◆コレステロールポリープ:胆汁の成分であるコレステロールが胆嚢の内壁に
 沈着し盛り上がるもので最も高率にみられ、がん化の心配もありません。

◆過形成性ポリープ:胆嚢の上皮細胞が必要以上に増殖したものです。

◆炎症性ポリープ:胆嚢炎を繰り返すことで組織自体が隆起したものです。

◆胆嚢腺腫:乳頭状腺腫と管状腺腫があります。
基本的には良性ですが、一部がん化もあります。

◆胆嚢がん:胆嚢の粘膜から発生する悪性腫瘍です。

診断
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通常腹部超音波エコー検査で診断されます。近年人間ドックの普及などで発見率
が高まっています。体位変換で移動しない、音響陰影を伴わないなどから胆石と
鑑別することができます。
コレステロールポリープは、輝度の高い(キラキラ光る)点状エコーの集まり
からなっていて、こんぺいとうのような有茎性隆起であり、
多発することが多いです。
これに対し腺腫はエコーレベルが低く、表面が平滑な楕円形または乳頭状隆起で
ほとんどが単発です。広基性で単発のものはがんであることが多いのですが、画
像だけで良性、悪性を判断するのは難しいため、さらに詳しく調べるには下記を
行うこともあります。

◆超音波内視鏡検査(EUS)
◆造影CT検査(造影剤を静脈注射して撮影する検査)
◆ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)
 胆管と膵管に造影剤を入れてX線撮影する検査。
◆MRCP検査(造影剤を使用せず胆嚢、胆管の状態をみるMRI)
 X線の被爆がないことが利点。上記のERCPよりも体への負担が少ない。

治療
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一般的には、5mm以下のポリープは1年ごとの経過観察でよく、5~10mmのポ
リープは6ケ月ごとに経過観察の対象となります。10mmを超えるものはがん化
率が高くなるためEUS(超音波内視鏡)などで良性と診断できれば経過観察しま
すが、悪性が否定できない場合などは胆嚢摘出を行うこともあります。胆嚢ポ
リープの大きさとがん化率は、サイズが大きくなると急激に増加します。
・ 0~10mmでは5%
・10~15mmでは25%
・16mm以上では60%ともいわれています。

それほど大きくなくても悪性の疑いのあるものは切除の対象となります。
近年、腹部に数箇所穴をあけるだけの腹腔鏡下での胆嚢摘出が可能と
なりました。これを腹腔鏡下胆嚢摘出術とよびます。しかしながら
上腹部に手術の既往のある人や高度炎症がある場合は、
がん化の可能性が高く、周囲への転移も疑われる場合などには、
開腹手術の対象となることもあります。

引受査定のポイント
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現症の場合は、大きさが小さく、がん化の危険性が少ないと判断できれば生命保
険については標準体での引受を考慮できるでしょう。入院保険については、将来
の手術の可能性も考えられるため、部位不担保等の特別条件付きでの引受が考慮
できます。
既往症(手術歴あり)については、切除したポリープの大きさ、手術の術式、入
院日数などを告知していただき、悪性が除外できれば(病理所見のある診断書等
により)、生命保険・入院保険とも標準体での引受が可能でしょう。

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