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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 40◇◆ 2011. 2.8

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大腸ポリープ
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大腸ポリープは、医療保険の給付金支払請求で一番多い手術のひとつでも
あり、新契約時の告知でも目にすることが多くなりましたよね。

さて、大腸ポリープとは大腸の内腔へ突出した粘膜の隆起性病変の総称です。
日本人の食生活の欧米化により、動物性の脂肪摂取の増加と、食物繊維の
摂取の減少が原因とも言われています。
40代から増え始め、男性に多く見られます。
ポリープが大きくなると出血したり、腹痛や下痢、腹部膨満、便秘などの
症状が現れますが、ほとんどが無症状のため人間ドックなどの検査を契機に
発見されることが多くなっています。

種類
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病理組織学的に大腸ポリープの80%は「腺腫」とよばれる腫瘍です。
この腺腫が大きいほど異型度が高く、がん化率も高いといわれています。
性質の違いで「腺種性」「過誤腫性」「炎症性」「過形成性」の
4つに分けられます。

■腺種性ポリープ
 大腸粘膜の絨毛間のくぼみの中にある腸液を分泌する腺組織の表面に
 できたポリープで、最も多く見つかります。 
 大きくなるとがん化の危険性もあります。

■炎症性ポリープ
 がん化の可能性はほとんどないものですが、潰瘍性大腸炎やクローン病、
 腸の炎症性疾患の後にできるので注意が必要です。

■過誤腫性ポリープ
 本来あるべき組織が過剰に発育した状態で、2つに分類されます。
 ・若年性ポリープ:直腸に散在し、出血しやすいポリープですが、
  がん化の心配はありません。
 ・ポイツ・イエガー症候群:食道以外の消化管に発生する先天性の疾患で
  100個以上のポリープの発生した場合、消化管ポリポーシスという病気
  に分類され、がん化の危険性もあります。

■過形成性ポリープ
 年齢と共に多くの人にみられ、一種の老化現象ともいえます。

治療
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腺腫の大きさが1cmを超えると約3割が、2cmを超えると約6割ががん化する
との報告もあります。よって、5~6mm以上の腺腫に対しては積極的に
内視鏡下大腸ポリープ切除術が行なわれています。それ以下の大きさでも、
平坦型で陥凹のあるものや、悪性の疑いのあるものはその場で切除します。

■ホットバイオプシー
 5mm以下の小さなポリープの場合、組織を採るときに鉗子でつまんで、
 高周波の電流を流して焼き切ります。

■ポリペクトミー
 内視鏡の先端からワイヤーを出し、ポリープの茎の部分に引っ掛けて
 高周波電流で焼き切る方法で、ポリープは回収します。

■内視鏡的粘膜切除術(EMR)
 平坦なポリープや大きめのポリープ等の場合、内視鏡の先端から注射針を
 出してポリープの下の粘膜下層に生理食塩水を注射し、コブ状に
 隆起させた後、ポリペクトミーと同様に高周波の電流で切除します。

■内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
 EMRより広範囲に病変部を切除する方法ですが、消化管穿孔や出血など
 の合併症の恐れがあります。この術式は早期がんの治療に用いることも
 あるので、引受査定上は注意が必要です。

引受査定のポイント
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大腸ポリープが小さすぎて完全に切除できない場合には、生検が
行なわれます。生検の場合には、切除ではないため大腸ポリープが
体内に残存しています。よってその後1~2年は大腸内視鏡検査で経過観察し、
大きくなった大腸ポリープに対しては切除術が行なわれます。

上記のように経過観察中(大腸ポリープが残存している)の場合は、
生命保険については、保険金削減などの条件付きで、入院保険は
部位不担保等の条件をつけての引受となるでしょう。

既往症については、術式、大きさや入院日数などを考慮し、生命保険は
保険金削減~標準体(病理組織診断について記載のある診断書の提出が
あった場合など)で、
入院保険については、再発の可能性を考慮するため、一定期間は
部位不担保での引受とした方がよいでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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