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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 35◆◇ 2010.11.24

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多発性硬化症(MS)たはつせいこうかしょう
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多発性硬化症は、中枢神経系の脱髄(だつずい)疾患の一つです。
神経線維は電線の構造に似ていて、その電線の周りを絶縁体(ビニール)のよう
な役目をする髄鞘(ずいしょう)が被っています。この髄鞘が炎症により壊れて
中の線がむき出しになったような状態を脱髄といいます。

多発性硬化症は、自己免疫反応による髄鞘の炎症が脳や脊髄内に空間的・時間的
に多発し、再発と寛解を繰り返す疾患で、難病にも指定されています。
若年成人に多く、平均の初発年齢は30歳前後です。女性に多い傾向があります。

症状と経過
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脱髄が生じる場所により、症状が多彩なのが特徴です。
視神経の症状:視力低下、視野欠損、眼球痛などの症状が比較的多いです。
脊髄の症状:手足に麻痺やしびれ、感覚低下 排尿・排便障害・自律神経障害
脳の症状:複視、呂律障害、顔のしびれ、運動失調、小脳失調、けいれんなど。

多くは再発・寛解を繰り返しながら慢性に経過します。人によって異なります
が、年齢とともに再発回数は減ってきます。軽症例では比較的予後良好ですが、
重症例では急速に進行し、予後不良となることもあります。
発病や再発の誘因としては感染症、過労、ストレス、出産後などがあります。

原因 
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はっきりとした原因はわかっていませんが、自己免疫説が有力です。本来、外敵
から身を守るはずの免疫系が、脳や脊髄の髄鞘に存在する自己のタンパクを攻撃
した結果、髄鞘が傷害されて脱髄を生じ、麻痺やしびれなどの神経症状を引き起
こします。

治療
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■ステロイドパルス療法:数日間連続してステロイドを点滴、その後ステロイド
 内服。急性期を過ぎると、リハビリテーションを行います。
■血漿交換法:ステロイドパルス療法が著効せず、麻痺などの後遺症が残存する
 場合など
■インターフェロン:再発予防に有効とされています。
■免疫抑制剤:慢性進行例には使用されることもあります。

その他の対症療法として、痙攣に対してはカルマバゼピン、手足のつっぱりには
抗痙縮剤、排尿障害にはプロピベリン等の泌尿器用剤を使用します。

査定のポイント
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平均の初発年齢は30歳前後ですので、高年齢での発病は、再発である可能性が高
いことを考慮して査定する必要があるでしょう。
死亡保険に関しては、最終的な症状消失後の経過年数により、単独症状のみで軽
症と判断できれば、保険料割増等の条件付き~標準体での引受が考慮できます。
多発症状のある場合は再発なども考慮して、延期~保険料割増等の条件付きでの
引受となるでしょう。入院保険については経過年数にかかわらず、引受は見合わ
せる会社が多いと思います。

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