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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 31◆◇ 2010.9.28

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胆嚢炎と胆石
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胆嚢炎とは、胆石症や細菌感染などが原因で起こる胆嚢の炎症です。急性胆嚢
炎、慢性胆嚢炎、無石胆嚢炎、気腫性胆嚢炎などがあります。胆嚢腺筋症を発症
した場合は胆嚢がんとの区別がつきにくいため胆嚢の摘出手術をすることが多い
ようです。

■急性胆嚢炎
一般に胆石による炎症から始まり、後になって感染が起こります。まれに胆石の
ない患者に急性胆嚢炎が生じることがあります(無石胆嚢炎)。無石胆嚢炎は重
い病気です。外傷、手術、やけど、全身性感染(敗血症)、特に長期間の静脈栄
養補給を受ける重い病気の後に発症する傾向があります。年少の小児にも、ウイ
ルス感染などが原因となって生じることがあります。

■慢性胆嚢炎
急性の炎症が繰り返されることで胆嚢が損傷を受けます。多くは胆石によるもの
で、胆嚢壁が厚くなり、胆嚢は瘢痕のために小さくなります。胆嚢には胆石や胆
砂(胆泥)が徐々にたまり、胆嚢の出口や胆嚢管をふさぎます。

■気腫性胆嚢炎
急性胆嚢炎から胆嚢壁の虚血や壊疽をきたしガス産生菌が感染して発症します。
胆嚢内腔のガス像、胆嚢壁の輪状のガス像、胆嚢周囲組織のガス像により診断さ
れます。

症状
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急性胆嚢炎の初期症状は右上腹部の突然の激痛(胆嚢発作)です。さらに呼吸時
の右肩甲骨の下部へ広がる痛みが半日間続き、吐き気や嘔吐、38℃近い発熱が起
こります。高齢者は熱を出す確率は低いようです。2~3時間のうちに腹部の右側
の筋肉は硬くなります。通常、この胆嚢発作は多くの場合2~3日で治まり、1週
間で完全消失することが多いです。

しかし症状が長く続く場合は、合併症を起こしている可能性が高くなります。白
血球上昇、胆嚢壊疽、胆嚢穿孔、黄疸、膵炎、イレウスなどの合併症がありま
す。その結果として緊急手術となることもあります。

原因
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急性胆嚢炎の約9割は、胆石が原因です。胆石保持者(胆石症患者)からの発症
が多く、胆石が胆管に蓄積し、閉塞することによって炎症を起こします。その他
の原因としては消化酵素を含む膵液の逆流などがあります。
無石胆嚢炎の場合は細菌感染が主な原因ですが、重い病気のために受ける長年の
静脈栄養補給によって発症することもあります。

治療
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絶飲食のうえ、電解質と水分を体に点滴し、抗生物質を投与します。無石胆嚢炎
や胆嚢の壊疽、潰瘍、穿孔がある場合は胆嚢摘出手術を行ないます。現在は、腹
部に5mmから10mmの小さな穴を3箇所から4箇所開けて、腹腔鏡で患者の体内を確
認しながら行う腹腔鏡下胆嚢摘出術が主流です。

腹腔鏡下胆嚢摘出術は、開腹手術と比較して日常生活への復帰が早く、患者への
負担も少ないのが利点です。胆嚢炎の進行具合やその他の病状によっては、腹腔
鏡下手術が行えないこともあります。事前検査で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施せると
診断されても、手術開始後に初めて判明する病状があるため、5%の確率で手術中
に開腹手術へ変更される可能性があります。

査定のポイント
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胆石がある急性または慢性胆嚢炎は、胆石症(胆嚢結石)に準じた査定をしま
す。無石胆嚢炎は、重篤な基礎疾患の上に発症していることが考えられるため原
則引受不可でしょう。
開腹手術を行っている場合には、胆嚢がん手術の可能性を考慮し、生命保険は削
減から不承諾、医療保険は不承諾、がん保険は不承諾と引受査定されることもあ
ります。診断名、入院期間、開腹手術の理由、医療機関名を記載した主治医の診
断書があると良いでしょう。
術式が腹腔鏡下胆嚢摘出術の場合には、上記の新契約引受査定の引受条件が緩和
されることが多いようです。

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