株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 29◆◇ 2010.8.18

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 29◆◇ 2010.8.18

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
膝半月板損傷
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨(けいこつ)の隙間にあり、大きさは、
長さ40mm、幅8mm、厚さ1~4mm程度で三日月形をしています(半月形じゃない
んですね・・・)。
左右の膝にそれぞれ内側半月板と外側半月板があり、膝関節の安定性や荷重を
分散するクッションの役割をしています。
半月板損傷は、スポーツ等で膝にひねりや圧がかかることが原因で損傷を来たす
ものです。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポーツなどの怪我が原因となる場合と、加齢により傷つきやすくなっている
半月板に微妙な外力が加わって損傷する場合があります。
また「外側円盤状半月板」といって幼少期から半月板が幅広かったり厚かったり
して関節内で引っかかりやすくなっている場合もあります。

分類
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
部位としては、まず「内側半月板」か「外側半月板」かで大きく分けられます。
さらに、三等分して「前節」「中節」「後節」に分けられます。同時に複数の
部位に起きることもありますが、内側半月板の後節の手術件数が一番多いという
報告があります。
形態学的には、断裂の形により、水平断裂、縦断裂、横断裂、変性断裂、
L字断裂、バケツ柄断裂 等があります。

合併症
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポーツ活動中に起こることが多いので、前十字靭帯や内側側副靭帯の損傷を
併発しやすいです。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
半月板が損傷しても傷が小さければ無症状か、疼痛のみのこともあります。
しかし、受傷後すぐは膝の疼痛や関節の腫れ、歩行痛、ロッキング症状(膝関節
内に物がはさまり、曲げ伸ばしができない状態)、膝裏からふくらはぎの上部に
かけての痛みなどがあります。
慢性化すると、関節炎が生じるなど、膝関節内に水がたまったり、血腫を伴った
りします。
重症化すると、断裂した半月板がめくれて大腿骨や脛骨の関節の軟骨を傷つけ、
骨を変形させ、将来的には変形性膝関節症の原因になることもあります。

診断
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
膝の屈伸・回旋試験を行い、クリック音、疼痛の誘発などで、ある程度の診断は
可能です。関節造影検査(関節内に造影剤を注入しながらレントゲン撮影)
単純レントゲン写真では半月板や靭帯は写らないため、症状や診察で
半月板損傷が疑われればMRI検査を行いますが、それでも精度は90%程度なの
で、最終的には関節鏡を膝関節内に挿入し、直接肉眼的に観察します。
この膝関節鏡検査により術式を決めて、そのまま半月版の手術へと進むことも
あります。

治療(保存的療法)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
すべてが手術の適用となるわけではなく、損傷が狭い範囲の辺縁部断裂等の場合
などは、保存的療法を行います。
装具やテーピングなどの補助補強、局所の安静、関節穿刺による関節液の吸引、
局所麻酔剤やステロイド剤の注入やヒアルロン酸注射等。
年齢と共に軟骨の強度が弱る変性断裂の場合には、日常生活程度の負担でも
半月板損傷が生じることがあり、また全体におよんでいることもあるので、
手術で一時的に改善するよりは、膝の筋力増強等を優先する事もあります。

治療(手術療法)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロッキング症状、再発、痛みが持続する、何度も水がたまる、などの重症例には
手術を行います。手術には、半月板縫合法と半月板切除法とがあります。
■半月板縫合
 受傷早期で損傷範囲が血行の良い辺縁部の場合等は縫合して治癒することも
 ありますが、リハビリが長くなるなど、再断裂の可能性もあります。
■半月板切除
 縫合手術での治癒が困難と判断される場合は、半月板切除法の適用となり
 ますが、変形性膝関節症発生の防止のため切除範囲は最小限に行われます。

半月板の治癒には色々な因子があるので、術式の最終決定はさまざまな状況を
考えてなされます。手術後はリハビリも必要です。

引受査定のポイント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生命保険については、既往症・現症ともに特に制限なく引受を考慮してよいと
思われます。ただし医療保険に関しては、今後のスポーツ歴等によって再発の
可能性もあるので、完治後であっても一定期間は、部位不担保等の条件を
つけることが必要になるかもしれません。
バレーボールやバスケットなど膝に負荷のかかるスポーツを趣味にしている
被保険者には特に注意が必要でしょう。保存的治療で完治していたものが、
重症化して手術にいたる例も多いようです。
さらに年齢や、経過年数によっては、変形性膝関節症への移行にも
注意したほうがよいでしょう。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る