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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 27◆◇ 2010.7.13

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多嚢胞性卵巣
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卵巣内にはたくさんの原始卵胞があります。月経期頃より多数の卵胞が成熟し始
めますが、最終的に成熟卵胞まで成長するのは月に1個だけで、それが約2cm程
度まで成長すると破裂し、中の卵細胞(約0.1mm)が排卵されます。残りの卵胞
は、途中で発達をやめ、細胞が死滅します。
多嚢胞性卵巣は、卵胞の皮が厚く固くなって未成熟の卵胞が多数生じたり、卵巣
を覆う皮膜が厚く硬くなって排卵障害が生じ、次々に小卵胞が真珠のネックレス
のように連なり、多嚢胞化し腫大したものです。
排卵障害のないものや、排卵障害のみの場合は単に多嚢胞性卵巣(PCO)といい
ます。無月経や不妊、男性ホルモン過剰(にきび、多毛)、肥満、など一連の疾患を
伴ったものを多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といいます。

疫学
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生殖年齢の女性の約5~10%にみられる一般的な疾患です。
多嚢胞性卵巣(PCO)の約7割に排卵障害があり、逆に排卵障害の約3割はPCOとも
いわれています。

症状
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■排卵障害(卵胞自体の皮膜や卵巣を覆う皮膜の肥厚や硬化による。)
■不妊症(上記排卵障害に伴うもの。)
■月経異常(無排卵周期症、稀発月経、無月経)
■男性化(男性ホルモンによる多毛、にきび、低音声、陰核肥大)
■肥満
■月経過多や出血(女性ホルモンの子宮内膜への乱れのため。)

治療
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妊娠希望の場合は排卵を促進させるため、排卵誘発剤クロミフェンを内服しま
す。インスリン抵抗性を改善するため、糖尿病治療薬のメトフォルミンを併用
することもあります。さらに、卵巣を直接刺激するゴナドトロピン製剤を注射し
たり、男性ホルモンを抑えるためプレドニンを併用したりすることもあります。
外科的治療としては、腹腔鏡で卵巣表面にレーザーや電気メスで小さな穴をたく
さん開けて排卵しやすくする方法も有効です。
以上の治療を行っても妊娠に至らない場合には、人工授精(AIH)や体外受精
(IVF)も考慮されます。
妊娠を希望しない方も、無月経の状態が長く続くと子宮内膜が肥厚し、過剰にな
ると子宮内膜がんのリスクも増加します。低容量ピルや経口女性ホルモンを定期
的に服用し、性器出血を起こすことで、内膜の肥厚や子宮内膜癌のリスクを減少
させます。

合併症
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排卵誘発剤のHMGを用いると多児妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を
起こすこともあります。脂質代謝異常やインスリン抵抗性亢進など、
メタボリック症候群を呈していることも多いです。

引受査定のポイント
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排卵障害による不妊症や、合併症を考慮し、査定をします。
不妊治療中で肥満その他の合併症のないものは、医療保険については部位不担保
での引受を考慮できます。肥満、高血圧、糖尿病など合併症あるものは原疾患の
評価を加算しての査定となります。合併症の有無を告知していただくことが重要
でしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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