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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 22◆◇ 2010.4.19

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突発性難聴
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難聴には伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴(伝音性と感音性の混合)があります。
伝音性難聴は、音を伝える器官の機能的な障害によるものです。
感音性難聴は、内耳あるいは聴覚神経に障害がある難聴で医学的な治療が困難です。
「突発性難聴」は、急激に発症する感音難聴(通常は片側)のうち、明らかな原因のない
もので、130ある難病のひとつです。

診断基準(厚生労働省研究班によるもの)
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【主症状】
 1.突然の難聴(明確に日時が特定できます。)
 2.高度な感音難聴
 3.原因が不明、または不確実
【副症状】
 1.耳鳴り(難聴の発症と前後して生じます。)
 2.めまい(繰り返さない)、吐き気、嘔吐
■確実例:主症状、副症状の全事項をみたすもの
■疑い例:主症状の1および2の事項を満たすもの

原因
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内耳循環障害説やウイルス感染説などがあり、30年間の疫学調査などから糖尿病
が循環障害発症のリスクファクターと判明しましたが、明らかな原因は不明です。

鑑別・除外診断
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■低音障害型感音性難聴(低音部に限局するもの)
■特発性両側性感音難聴(難病)両側に発症かつ進行性のもの。
■メニエール病(難病)症状が反復します。
■聴神経腫瘍(10~20%が突発性難聴様の症状を呈し、診断にはCTや
MRI検査が有用です)
■急性音響外傷(野外コンサートやイヤホンからの急激な大音響にさらされた直後に高音から障害されます)
■脳幹梗塞・小脳梗塞・多発性硬化症などの神経疾患等
■遅発性内リンパ水腫(難病)

治療
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原因は不明ですが、治療法としては、内耳循環障害説やウイルス説に準じた、
できるだけ早期の治療法が望ましいとされています。

■安静
  発症前に精神的・肉体的ストレスを感じている事が多く心身ともに安静にして
ストレスを解消する事は重要で、内耳循環障害が改善される事もあります。

■内耳循環障害改善を目的とする治療
 血管拡張薬や抗凝固薬(血栓と考えられる時)と代謝改善薬・ビタミン剤が併用
される事があります。他に、高圧酸素療法・星状神経ブロック注射等もあります。

■ウイルス性内耳障害改善を目的とする治療
 ウイルス感染に対して、抗炎症作用がある副腎皮質ステロイドが通常は内服や
点滴で用いられます。しかし、糖尿病・胃潰瘍等の合併症のある場合には、
鼓膜を介して中耳に直接注入する鼓室内投与も行われます。

■内リンパ水腫の改善目的には利尿剤を投与します。

経過・予後
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改善する場合には急速に改善し、徐々にプラトー(横ばい状態)に達するような経過
を示します。もちろん徐々に回復する場合や、全く改善しない場合もあります。
1/3は完治し、残りの2/3は後遺症を残します。治療開始の時期、難聴の程度、
めまいや耳鳴り等の副症状、年齢等により予後が左右されます。

査定のポイント
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突発性難聴の特徴は「再発しない」ことです。もし「再発」という告知があれば、
他の疾患(メニエール病、聴神経腫瘍等他の鑑別疾患)を考慮に入れて査定する
ことも必要です。
また、完治の告知があっても、数年間は鑑別診断にあるような重篤な疾患の可能性も
考慮に入れたほうがよいでしょう(死亡保険系は特別条件(削減など)、医療保険は
延期とする会社が多いと思います)。

ただし、上記の重篤な疾患を否定できる場合(例えばCT・MRI等検査結果記載の
診断書添付)は、死亡保険系、医療保険とも軽度条件付き~標準体での引受
(医療保険は部位不担保等)も可と思われます。
数年経過後、異常がなければ条件緩和して査定することが可能でしょう。

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