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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 20◆◇ 2010.3.11

春めいてきたと思ったら、一昨日はとても寒く、場所によっては雪の降ったところも
ありましたね。今回は、「子宮内膜症」についてSドクターが解説明いたします。

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子宮内膜症
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子宮内膜症とは、本来あるべき子宮内腔「以外」の場所で、子宮内膜が増殖する疾患
です。細胞自体は子宮内膜と同様の構造なので、月経周期にあわせて内膜の増殖や
剥離が起こり、出血することもあります。
出血により周辺組織に血液が浸潤し、繊維化・癒着を起こして骨盤内膿瘍を生じることも
あります。転移や浸潤するなど悪性腫瘍のような性質も持つこともありますが、
ほとんどは良性の疾患です。月経のある女性の数%~10%程度に見られます。

発生場所
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卵巣が一番多く、次いで卵管や子宮に発生します。卵巣に生じた場合には、
チョコレートのう腫、子宮の筋層内に入りこんだ場合には子宮腺筋症と呼ばれ、
一般的には卵巣や子宮以外の場所(例えば腹膜など)にできたものを
子宮内膜症といいます。

症状
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月経時の痛みと月経困難症が主要な症状です。
その他、腰痛、下腹部痛、仙骨部への放散痛・排便・排尿痛月経過多などが
あります。 また、不妊症の原因のひとつにもなります。

検査
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■直腸診・膣直腸診
■超音波エコー(膣式エコー・腹式エコー)
■CT・MRI
■腫瘍マーカー(CA125が上昇します)
■腹腔鏡検査(腹腔内にファイバースコープを入れ、腹膜の状態を観察します)

治療
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「薬物療法」と「手術療法」があります。病状の進行には卵胞ホルモンが大きく関与
しているため、関与するホルモンの分泌や働きを抑える治療をします。

■薬物療法
 【偽閉経療法】
  体のホルモン状態を閉経状態と同じ状態にします。
  Gn-RHアゴニスト点鼻・注射を約6ケ月ダナゾール内服を約6ケ月

 【偽妊娠療法】
  体のホルモン状態を妊娠と同じ状態にします。
  低用量のピル内服

■手術療法
 【保存手術】
 卵巣や子宮を残し、病巣のみを摘出する手術ですが、再発は多くなります。

 【卵巣機能温存手術】
 女性ホルモンを分泌する卵巣の正常な部分を残し、子宮を摘出する手術です。
 閉経まで間のある患者さんに行いますが、再発する可能性もあります。
 
 【根治手術】
 子宮(子宮腺筋症)・卵巣(チョコレートのう腫)・卵管を全て摘出します。
 再発はなくなりますが、更年期障害のような症状が出ることもあります。

※子宮腺筋症は病巣が子宮全体に及ぶため、一般的に単純子宮全摘術が行われて
  いましたが、最近では超音波を使った治療(FUS)も行われるようになりました。

引受査定のポイント
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子宮内膜症の殆どは良性ですが、査定する際は、子宮内膜増殖症や子宮内膜ポリープ
との鑑別が重要です。妊娠可能期や閉経期前後での子宮全摘等の場合は悪性疾患も
考慮に入れて査定をしたほうがよいでしょう。

子宮内膜(症)は卵胞ホルモンの影響で増殖するので、閉経期までは病気の可能性が
あります。根治術以外は再発の可能性もあるので、医療保険については一定期間の
部位不担保が必要でしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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