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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 191◆◇ 2018.11.07

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限局性結節性過形成
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限局性結節性過形成(focal nodular hyperplasia FNH)とは、良性肝腫瘍性
病変の中で、肝血管腫に次いで頻度が高く、組織学的には正常もしくはほとん
ど正常の良性にみえる肝細胞より構成される結節と定義されています(シャー
ロック肝臓病学より)。この腫瘤は、腫瘍というよりもむしろ肝細胞が肥大し
たものと考えられています。

疫学
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欧米では剖検例で全ての肝原発腫瘤の約8%を占めるという報告もあり、女性
に多いとされていますが、わが国では男女を問わず稀な腫瘤です。単発のもの
が多い(8~9割)のですが、多発することもあります。経口避妊薬を内服し
ている人に多く発生するとされています。画像診断で偶然発見される場合には
2~5cm前後のものが多いのですが、大きいものでは、20cm径の報告もあ
ります。

原因
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根本的要因については不明ですが、局所動脈血流異常に伴う過形成性変化が成
因と考えられています。食生活やストレス、遺伝的要因によるもの、性ホルモ
ン、経口避妊薬によるものも考えられています。

症状・検査
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無症状なので、多くは検診のエコー検査で偶然発見されます。肉眼的には中心
の線維性瘢痕(中心星芒状瘢痕)が特徴的です。エコーやCT、MRIで特徴
的な所見が抽出されれば診断は容易ですが、確定診断に至らない場合には肝生
検を行います。また、肝機能の異常は見られず、肝硬変などの慢性肝障害も伴
いません。

鑑別疾患
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肝臓癌、肝血管腫、肝細胞腺腫、血管筋脂肪腫、腺腫様過形成、炎症性偽腫瘍、
大再生結節等があります。

治療
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治療は、経過観察でよいものもありますが、極めてまれに悪性化するという報
告もあるため、症状のあるもの、増大するものは肝切除が必要と言われていま
す。その他、肝動脈塞栓療法、放射線照射、エタノール注入法などが行われま
す。

予後
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800例のFNH症例中2例の悪性化があったという報告もありますが、正常
肝にも肝細胞癌が発生することを考えれば、一般的に予後は良好といえます。

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引受査定のポイント
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現症については、死亡保険系は引受可ですが、医療保険は部位不担保等の条件
付きでの引受を考慮します。既往症については、死亡保険系も医療保険も、標
準体での引受を考慮できるでしょう。 

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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