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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 190◆◇ 2018.10.19

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川崎病
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川崎病とは、主に4才以下の乳幼児がかかる全身の血管炎症候群のことで、発
熱、発疹、冠動脈病変等様々な症状を引き起こし、「小児急性熱性皮膚粘膜リ
ンパ節症候群」とも言われますが、1967年に小児科医の川崎富作が報告したこ
とから、世界的にも一般的には川崎病と呼ばれます。全国調査では、1982年と
1986年に流行しましたが、1980年代後半から1990年代は毎年約6000人の子供
がかかっていました。1歳をピークとして主に4才以下の乳児がかかり、男子
が女子の約 1.5 倍です。冠動脈径8mm 以上の巨大瘤をもつ患者が毎年 0.5 %
(200人に1人)いて、川崎病による死亡率は0.05%(2000人に1人)となっ
ています。(国立循環器病研究センター 循環器情報サービスより)

原因
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夏と冬に多く、地域流行性もあることから、何らかの細菌やウイルス感染に対
して生じる免疫反応が過剰になることが血管の炎症を引き起こすのではないか
と考えられており、この他にも体質や発症に関与する遺伝子が日本で発見され
ていますが、はっきりした原因というものは分かっていません。

症状・診断
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症状による診断基準が定められており、
1.発熱は5日以上続く事が多く、通常の解熱剤ではほとんど下がりません。
2.両目の充血。
3.イチゴ舌。
4.大小さまざまの形の発疹が手足や体に多く見られます。
5.四肢末端の変化として手足が硬く腫れ、回復期は手足の皮膚がペロンとむ
  けます。
6.非化膿性頸部リンパ節腫脹
の6症状のうち5つを満たせば川崎病と診断されますが、5つ当てはまらない
不全型の川崎病もあります。その他の急性熱性症状としては腹痛、下痢、黄疸、
関節痛、頭痛、けいれんがあります。また、炎症により冠動脈瘤が生じ、心筋
梗塞が発症しやすくなる事がこの疾患の最も重要な点で、上記診断が4つだけ
でも冠動脈瘤があれば川崎病と診断されます。

検査
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血液検査では、炎症反応を示すCRPや白血球が高くなり、蛋白の低下、肝機
能の異常が見られることがあります。冠動脈瘤の有無を調べるために、心臓の
超音波や必要に応じて血管造影などを行います。

治療
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急性期には、炎症を抑え、血液が血管内で固まるのを防ぐためにアスピリンを
内服します。冠動脈瘤予防のために、血液製剤であるガンマグロブリンを点滴
します。効果がない場合には、ステロイドの投与や血漿交換療法を行う場合も
あります。冠動脈瘤がある場合には、大きさによってアスピリン、その他の抗
凝固剤薬の内服を続ける必要があります。出来てしまった冠動脈瘤の約半数は
発症後1~2年で小さくなりますが、重症で、心筋梗塞を起こす可能性がある
場合には、バイパス手術やバルーン治療、血管内腔を削る治療法が選択される
場合もあります。

予後
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症状がなくなり、冠動脈瘤がなくなれば通常の生活に戻れます。再発する確率
は 2~3 %といわれています。大きな冠動脈瘤の場合は、10年間で約60%、15
年間で約70%が冠動脈に狭窄や閉塞が見つかっています。
そのうち3分の2は何の症状もない無症候性心筋梗塞ともいわれます。残りの
3分の1は心筋梗塞の症状が認められ、このうち約20%が死亡という報告もあ
るので、小中高校生以降も定期的な検診は必要と思われます。

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引受査定のポイント(4才以下の乳幼児に多い)
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現症の場合は死亡系も医療も延期としたほうがよいでしょう。
既往症については、告知期間内は、死亡保険系も医療保険も延期とした方がよ
いでしょう。告知期間を経過すれば、死亡保険系も医療保険も標準体で引き受
けて問題ないと思われます。

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