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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 184◆◇ 2018.05.11

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粉瘤(アテローム)
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粉瘤(アテローム)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、本来皮膚
から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が剥げ落ちずに袋の中に
たまってしまってできた腫瘍の総称です。身体のどこにでもできますが、顔、
首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。中央に黒点状の開口
部があるのが特徴です。(日本皮膚科学会Q&Aより)

原因
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発生の原因は、判らない場合が多いのですが、打撲や外傷などの後や、ニキビ
痕にできることもあります。皮膚の上皮成分(表皮や外毛根鞘)が皮内や皮下
に落ちて袋を形成し、その中に粥状をした垢や脂が貯まってできた固まりです。
(日本形成外科学会ホームページより)

症状
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小さいうちは無症状で、自然になくなることもありますが、粉瘤には中央に小
さな穴が開いていて、そこから細菌が入り込み感染を起こすと、徐々に大きく
なり、大きいものでは野球のボール大になることもあります。細菌感染を起こ
し、急に大きさを増し、赤く腫れて疼痛を伴い、皮膚が破けると、中から膿汁
と粥状の塊を排出します(感染性粉瘤)。そして、無理に圧迫して膿を出そう
とすると袋が破れて膿皮症という状態になり、慢性化することもあります。

診断・検査
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通常は、見た目だけで診断できますが、診断に疑いがある場合には、手術によ
って摘出し、病理学的な検査を行います。また、巨大な場合や深い場合には、
周囲との関係を見る為に、超音波やCT-MRIをすることもあります。

治療
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感染のない場合には、腫瘍の1~2倍の長さで開口部を含めて紡錘形に皮膚切
開をして内容物を袋ごと摘出し、皮膚縫合し瘢痕を目立たなくします。感染が
軽度の場合には、抗生剤や抗炎症薬で鎮静化させてから摘出します。感染が高
度の場合には、一度切開・排膿して開放治療をし、期間をおいて摘出します。
大部分は小さいもので、局所麻酔で日帰り手術も可能ですが、大きいものや、
深いものでは、全身麻酔や入院が必要となる場合もあります。

鑑別
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石灰化上皮腫、脂肪腫、ガングリオン、脂腺嚢腫症、類皮嚢腫(デルモイドシ
スト)、耳前瘻孔、側頚嚢腫、正中頚嚢腫、毛巣洞等があります。

予後
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手術により完全に摘出除去すれば、再発は殆どしないと言われますが、切開排
膿や、抗生剤投与による炎症抑制だけでは、再発することが多くあります。急
激に大きくなった粉瘤の中から基底細胞癌が発見された稀な例はありますが、
大部分の生命予後は良好です。

引受査定のポイント
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現症は死亡保険も医療保険も引受可で問題ないでしょう。ただし、手術予定等
は除きます。既往症については死亡保険も医療も共に引受可として問題ないで
しょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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