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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 181◆◇ 2018.03.13

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強膜炎
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強膜とは眼球の一番外側を覆う厚さ0.4~1mmの白い丈夫な線維の層です。瞼
の裏側から折り返して、角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)の縁まで続い
ている眼球内で一番強い構造で、衝撃や圧力から眼球を守る役割があります。
この膜に炎症が起きている状態を強膜炎と言います。

種類
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上強膜炎は角膜輪付近に限局して結膜充血と上強膜充血が見られる浅層の炎症
で、自然に完治する事もあり、ステロイド点眼薬使用により速やかに消失しま
す。深層にまで血管の充血が及ぶのが一般的な強膜炎で、その他、炎症が眼球
の奥にまで及ぶ重症の後部強膜炎があります。また、びまん性、結節性、壊死
性という分け方もあります。

原因
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約半数は原因が不明ですが、30~50歳の女性に多く、関節リウマチ、SLE、
結節性多発動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症、再発性多発軟骨炎等の結合織疾患
を有する事が多いです。その他、潰瘍性大腸炎、クローン病、シューグレン症
候群、ヘルペスと言った疾患から二次的に引き起こされる事もあります。

症状
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疼痛が強く、羞明や流涙を生じます。眼が赤く充血し、腫れ、刺激感等の症状
が現れます。後部強膜炎は頻度が少ないですが、霧視、視力低下を生じる可能
性が高くあります。

診断
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視診と細隙灯顕微鏡による検査で診断されます。後部強膜炎の場合は、眼球の
後ろの炎症なので超音波検査やCT検査、蛍光眼底造影検査も行われます。

鑑別
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結膜炎(アレルギー性、感染性)、結膜下出血、トラコーマ、ぶどう膜炎、
原田病、虹彩毛様体炎、角膜炎等があります。

治療
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基本的にはステロイドが使用されます。症状が軽い場合には点眼で、重症の場
合には内服や点滴や注射を行う場合もあります。感染症が原因の場合には抗生
物質が有効です。穿孔の危険性がある場合には、外科的な強膜移植が適応とな
る事もあります。

予後
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強膜炎患者のうち、1年以内に14%、3年以内に30%で視力が著しく低下
します。壊死性強膜炎および基礎に全身性血管炎を有する患者では、心筋梗塞
を生じやすく、10年死亡率が最大50%とも言われています。また、両目に
発症するケースは約30%程度と言われています。

引受査定のポイント
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現症・既往共に死亡保障系は視力の特別障害不担保等の条件付で、医療保険は
部位不担保+視力特別障害不担保等の条件付での引受を考慮した方がよいと思
われます。基礎疾患等があればそちらを加算して査定しましょう。

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