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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 180◆◇ 2018.02.23

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顎骨嚢胞(がくこつのうほう)
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からだの中に形成された病的な袋状のものを嚢胞といいますが、一般的にはそ
の中には液状の内容物が入っており、殆どの嚢胞は、その内側が上皮によって
覆われています。顎骨嚢胞とは文字通り上下の顎骨内に出来る嚢胞で、歯根嚢
胞や含歯性嚢胞、術後性上顎嚢胞等があります。
(日本口腔外科学会の口腔外科相談室より)

種類
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1.歯根嚢胞は虫歯が進行し、歯髄感染が歯根の尖端にまで波及し根尖性歯周
炎が生じ、それが慢性化し、歯根肉芽種が大きくなって生じる嚢胞で、顎骨内
に生じる嚢胞の50%を占めると言われます。
2.濾胞性歯嚢胞・含歯性嚢胞は、歯を形成するもととなる上皮から生じる嚢
胞で、その嚢胞腔内に埋伏歯の歯冠を含んでいます。多くは、無症状に経過し
エックス線撮影で偶然発見されます。
3.術後性上顎嚢胞は、上顎洞炎(副鼻腔炎)の手術後数年~数十年経過後に
上顎や頬部に生じる嚢胞で、無症状に経過しますが、頬部の違和感、鼻閉、鼻
汁、感染による顔面腫脹等の症状をきっかけに発見されます。
その他、歯に関係のない嚢胞として、上顎に発生する鼻口蓋管嚢胞や下顎に発
生する外傷性骨嚢胞(単純性骨嚢胞)等があります。

症状
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小さいうちは無症状のことが多いのですが、大きくなると顎骨を融解すること
もあり、打診痛、顎の腫脹、発熱、疼痛を伴います。その他、術後性の嚢胞の
場合、蓄膿症や上顎洞炎による症状が起こります。

診断
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歯科受診することが多く、問診、過去の手術歴、口腔内の診察で、この疾患が
疑われますが、診断にはX線による類円形の透亮像が有用です。術後性上顎嚢
胞では、口腔内から穿刺により黄色またはチョコレート色の漿液性あるいは粘
調性の液体が吸引できます。顎骨にはその他の腫瘍が発生することもあるので
組織生検を行い鑑別する場合もあります。

治療
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若年者や、嚢胞が大きい場合には、嚢胞壁の一部を切開して内容物を吸引し、
嚢胞の縮小を期待する開窓療法を行うこともありますが、再発しやすいので、
原則的には嚢胞を全摘出し、それに加え、歯科的な根管治療や歯根端切除術を
併用します。歯の保存が難しい場合や埋伏歯等の場合には抜歯も併用します。
嚢胞が大きい場合には全身麻酔下で手術を行うことがあります。

予後
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生命予後は良好ですが、保存的治療や、完全な摘出をしないと再発することが
あります。

引受査定のポイント
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現症は、死亡保険系は可ですが、医療は部位不担保での引受としたほうがよい
でしょう。既往症については、死亡保険系も医療保険も引受可として問題ない
でしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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