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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 178◆◇ 2018.01.17

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臓器移植(ドナー)
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臓器移植とは、病気や事故等により臓器の機能が低下した人(レシピエント)
に、提供者(ドナー)が臓器を提供して機能を回復させる医療です。脳死ある
いは心停止した人から提供される脳死移植・心停止移植と健康な人の臓器の一
部を移植する生体移植に大きく分けられます。

臓器の種類と条件
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ほとんどの臓器が移植可能です。生体臓器移植としては、腎臓、肝臓、肺が一
般的で、膵臓、小腸(保険適応外)が行われることもあります。
生体ドナー(提供者)については、原則的に親族(六親等以内の血族か三親等
以内の姻族)で健康な方に限定されます。
血液疾患の治療としては、骨髄移植や末梢血幹細胞移植があります。親族でな
くても登録できますが、年齢制限や体重制限があり健康であることが必要です。
また角膜移植(脳死下)は、平成28年度 1,312件行われました。皮膚移植はよ
く行われますが、臓器移植としては一般的ではありません。

疫学
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1964年に生体腎移植、1989年に生体部分肝移植が初めて行われました。1992年
には骨髄バンク、1999年には臍帯血バンクが生まれ、骨髄移植、造血幹細胞移
植の仕組みが整備されています。
2012年の生体腎移植は1,417件、生体肝移植は381件、生体肺移植は11件、心臓
移植は45件、2011年の生体膵移植は9件、生体小腸移植は1件です。(日本移植
学会より)
1992年~2017年11月末までの骨髄バンクの有効ドナー登録数は481,699人で、
患者登録累計数は52,501人、移植累計数は21,403人(2017年の1年間は1,166人
)となっています。(造血幹細胞移植情報サービスより)

採取方法
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腎臓は片方切除するので機能は半減します。しかし、もともと健康な方が提供
するので、生存率は一般の方より良いというデータもあります。肝臓は部分的
に切除しますが、その後徐々に再生し容積も機能上も提供前まで回復します。
肺は片肺の一部分を提供します。切除した肺は再生しないので、肺活量は20%
程度低下しますが、日常生活に支障を及ぼす程ではありません。提供される人
は2人から左右それぞれの肺の一部を移植されます。
骨髄バンクへのドナー登録は、18歳以上54歳以下の健康な方で約2mlの採血で
すみます。骨髄は骨の内部にあるスポンジ状の組織で、その中に多くの造血幹
細胞が含まれています。実際の骨髄採取では、提供者(ドナー)は全身麻酔で
うつ伏せになり、骨盤の腸骨に何か所か針を刺して骨髄を400~1,200ml採取し
ます。入院期間は合併症がなければ多くの場合は4日以内です。これに対して
末梢血幹細胞採取は、採取の3~4日前に白血球を増やす薬を注射し、増えた
頃に来院して腕の静脈に針を刺し(採血用と返血用の2ルート)、造血幹細胞
だけを分離する特殊な機器を使い3~4時間かけてゆっくり採取します。
入院も1~2日と短くなります。

移植施設
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心臓・肺同時移植可能(10施設)、肝臓(25施設)、膵臓(18施設)、小腸(
12施設)、腎臓(134施設)と限られています。(2017年6月2日現在、脳死・
心臓死移植を含む施設 日本臓器移植ネットワークのホームページより)

予後
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臓器提供を受ける方(レシピエント)は重篤な疾患を持っている方が多いので
予後は良好とは言えませんが、生体移植臓器を提供する方(ドナー)は基本的
には健康な方が多いので、合併症・後遺症がなければ予後は良好です。

引受査定のポイント(ドナーは健康な方が多い)
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現症は、死亡保険も医療保険も一旦引受延期となります。
既往症は、死亡保険も医療保険も標準体での引受が可能です(合併症・後遺
症がない場合)。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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