株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 170◆◇ 2017.08.23

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 170◆◇ 2017.08.23

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関節リウマチ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関節リウマチとは、自己の免疫機能に異常があるために関節が炎症を起こし、
軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、進行すると変形してしまう病気
です。関節外症状としては、肺、腎臓、皮下組織などにも病巣が広がることも
ある全身性疾患です。

疫学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
全人口の0.4%~0.5%、30歳以上の1%にあたる人がこの病気にかかる
と言われています。患者数としては70万~100万人で、特に30代~50
代で発症する人が多く、男性より女性に多く(約3倍)認められます。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関節リウマチは、本来細菌やウイルス等の外敵から体を守るための免疫機能に
異常が生じ、関節内の組織や骨を破壊することが原因の自己免疫性疾患と考え
られています。細菌やウイルス感染、過労やストレス、喫煙、出産、環境、遺
伝等が発症のきっかけと言われますが、はっきりした原因は不明です。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関節内の滑膜が炎症を起こし、進行すると骨の破壊や変形も伴うため、関節痛
や腫脹、熱感、関節可動域の減少や手足の変形等が生じてきます。特に朝起き
た時のこわばりとして症状が出ます。また、左右両側の関節に対称的に生じる
のが特徴です。

重症度分類
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関節破壊の程度(ステージ)と、機能障害の程度(クラス)があります。
関節破壊の程度は、初期ステージⅠ(骨・軟骨の破壊がない状態)から、末期
ステージⅣ(関節が破壊され、動かなくなってしまった状態)までの4段階が
あります。
機能障害の程度は、クラスⅠ(日常生活は完全に可能)から、クラスⅣ(通常
の生活全ての行動に制限がある状態、車いすや寝たきりを含む)までの4段階
があります。

診断・検査
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レントゲンでは、骨に糜爛(びらん)や破壊、癒着が認められます。肺では、
リウマチや治療薬の副作用として間質性肺炎が生じることがあります。血液検
査では、CRP、血沈の上昇やリウマチ因子、抗CCP抗体が上昇しますが、
リウマチ患者で陰性の場合もあります。リウマチの炎症が続いている人は赤血
球が消費され、または、治療薬の副作用により貧血になることがあります。関
節エコーは、関節リウマチが引き起こす滑膜の炎症を直接観察する画像検査で
す。

鑑別疾患
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リウマチ性多発筋痛症、乾癬性(かんせんせい)関節炎、強直性脊椎炎、全身
性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、成人発症ステイル病、シューグ
レン症候群、その他の膠原病、変形性関節症等があります。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
治療の目的は、炎症や痛みを抑え、関節の破壊や変形を防ぐことです。免疫抑
制剤のメトトレキサートは、1週間のうち1日または2日だけ内服します。
ステロイドは抗炎症作用がありますが、長期投与による副作用もあります。
非ステロイド抗炎症薬は、痛みを抑える薬で対照的に用いられます。この他、
各種生物学的製剤の点滴(2週~6週に1回)や皮下注射(1週~4週に1回
)は、炎症に大きく関与しているサイトカインやTリンパ球を抑制する薬剤で
効果的ですが価格が高額なのが難点です。関節の破壊が進行している場合には
関節の手術を行うこともあります。

予後
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ステージやクラスによって違いますが、全身に68個ある関節を15年間にわ
たり調査した研究では、患者さんの約70%はあまり進行せず軽症のまま経過
します。残り30%の患者さんは、長年にわたり徐々に進行して全身の関節が
破壊されていくケースと、急速に進行して多くの関節が破壊されるケースがあ
りますが、徐々に進行する方が多いです。

引受査定のポイント(入院の有無)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5年以内に入院があれば、現症・既往症共に、死亡保険も医療保険も全て引受
延期としたほうがよいと思われます。
5年以内に入院がなければ、現症・既往症共に、医療保険は引受延期、死亡保
険は保険料割増等の条件付での引受となるでしょう。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る