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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 17◆◇ 2010.1.26

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疾患概念
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1.痔核(いぼ痔)
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 直腸下部から肛門部にかけて存在する静脈叢が、排便時のいきみなどの負荷等で
 鬱血し、コブ状に太くなりいぼ状に盛り上がったものです。

■内痔核:肛門の歯状線より上方(口側)の上直腸静脈叢に生じたもので、自律神経
 支配のため、胃腸と同じで、痛みを感じにくいです。痔の中で最も多いもので、
 肛門外への脱出程度によりⅠ度~Ⅳ度まであります。
 Ⅰ度:肛門内に限局、Ⅱ度:自然に戻る、Ⅲ度:指で戻せる、Ⅳ度:常に飛び出た状態

■外痔核:歯状線より下方(肛門側)の下直腸静脈叢に生じたもので、
 体性神経支配のため皮膚と同じで痛みを感じやすいです。

■血栓性外痔核:静脈血が固まって血栓ができた血豆のようなもので、突然激しい
 痛みと腫脹を伴います。

■嵌頓(かんとん)痔核:急に内痔核・外痔核ともに腫れ、脱出して元に戻らず
 激痛を伴います。

■直腸脱:痔核が全周性に脱出してくる場合です。

2.裂肛(切れ痔)
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 固い便が通過することや、肛門の狭窄が原因で歯状線より下方の皮膚が切れます。
 慢性化すると、肛門ポリープや肛門潰瘍を併発します。進行度によりⅠ度~Ⅳ度
 まであります。

3.痔瘻(あな痔)
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 歯状線付近の肛門小窩というくぼみの中に細菌が入り感染・化膿したもので、
 肛門周囲膿瘍・痔瘻・膿皮症があり、深さによりⅠ型(浅い)~Ⅳ型(深い)
 があります。

■肛門周囲膿瘍:痔瘻になる前の急性期の化膿性炎症で、肛門の周囲が腫脹し、
 発熱、激痛を伴います。

■痔瘻:肛門周囲膿瘍が慢性化したもので、肛門内からトンネルのような管(瘻)
 が生じ、膿が肛門外に出るようになります。

■膿皮症:痔瘻が重症化し、膿が臀部全体に広がったものです。

原因
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・ 排便時のいきみ・便秘(肛門への負荷や裂肛の原因になります。)
・ 下痢(便は柔らかいが、勢いにより肛門に負荷がかかります。)
・ 暴飲暴食、アルコールのとりすぎ(血管を拡張させるので、鬱血します。)
・ 香辛料(肛門の粘膜を刺激します。)
・ 食物繊維不足(硬い便や、便秘の原因になります。)
・ ストレス(便秘や下痢の原因や全身の血行不良により鬱血します。)
・ 長時間の座位・立位(肛門の鬱血の原因となります。)
・ 体の冷え(血行悪化により鬱血するので、暖めるとが効果的です。)

診断
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専門医の問診・視診・触診・肛門鏡・内視鏡等

治療
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痔核については、
【生活習慣改善】上述の原因となっている生活習慣を改善します。
【薬物療法】座剤や軟膏などの外用薬は出血や痛み、腫れなどの症状を抑え便を
 スムーズに出すための潤滑油の役目をし、ステロイド系やビスマス系があります。
 内服薬には、便を柔らかくする軟便剤などがあります。
【外科的療法】
 ■硬化療法:出血や脱出を繰り返す痔核には、直接硬化剤(フェノール又は
  硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸(ジオン))を一つの痔核に対して
  4ケ所分割して投与すると、十分に浸透し痔核に流れ込む血流を減らし、出血や
  脱出を軽減します。9割以上が消失しますが、1年後の再発も1割以上あります。

 ■ゴム輪結紮療法:痔核の根本をゴム輪で縛り、痔核への血流が途絶えさせます。
  1~2週間で壊死しますが、内痔核に限定され、再発することもあります。
  通常の太い肛門鏡か、細い内視鏡の場合もあります。

 ■半導体レーザー:痔核にレーザーを当てて凝固させ小さくします。

 ■結紮切除術(痔核根治術):Ⅲ度異常の内痔核に適応されます。
  痔核に血液を送っている血管を縛ってから痔核を切除します。

 ■PPH:特殊な器具で直腸粘膜を環状に切除して縫い合わせる治療で、痔核が
  全周性に脱出していて切除が難しい場合に行われます。痛みもなく、
  日帰り手術も可能です。 2005年に先進医療として登録されましたが、2008年に早くも保険適用にな
りました。

裂肛についても生活習慣の改善とともに、
 ■肛門の筋肉が緩むような薬物(ニトロ)を軟膏にして塗布する。
 ■肛門括約筋の3時か9時の方向に小さな切れ目をいれ(LSIS法)緩めます。
 ■高度の狭窄に対しては、切れ目を入れただけでなく、そこに別の皮弁を移動
  させて(SSG法)、肛門の周型をさらに広げます。

痔瘻については、手術が基本で、単なる切開・排膿では根治しません。
 ■浅いⅠ度~Ⅱ度の場合には、トンネルを肛門括約筋ごと一緒に切除する
  開放手術を行います。再発はほとんどありません。
 ■深いⅢ度~Ⅳ度では、後遺症が残らないよう、肛門括約筋を残してトンネルだけ
  をくり抜くように切除しなければならないので、技術的にも難しく、そのため
  病巣が一部残り再発する事もあり、入院日数も2~4週間と長期です。

引受査定のポイント
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根治術以外の治療については、再発や手術の可能性があるので、医療保険については
一定期間の部位不担保が必要です。死亡系については無条件でいいと思われますが、
痔疾患と告知があっても、年齢や術式、入院日数等から、直腸がん等を除外する
必要があります。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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