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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 167◆◇ 2017.06.14

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前立腺炎
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前立腺は膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むように存在するクルミ大の臓器で
す。前立腺炎は、主に大腸菌、クラミジア、弱毒性細菌等が尿道から侵入する
ことにより炎症が生じる疾患です。

分類
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急性か慢性か、細菌性か否か、症状の有無により、急性細菌性前立腺炎、慢性
細菌性前立腺炎、慢性非細菌性前立腺炎、無症候性炎症性前立腺炎の4つに分
類されます。全男性の5割(約半数)が一生に1回はかかる病気といわれてい
ます。また、慢性前立腺炎の約9割は非細菌性ともいわれています。

原因
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主に大腸菌等のグラム陰性桿菌の感染が原因となります。それ以外でもクラジ
アや淋菌、マイコプラズマ、結石や前立腺肥大等の基礎疾患がある場合や、尿
道膀胱鏡検査、カテーテル操作、前立腺生検等の検査や処置が誘因となる場合
があります。また慢性の場合は、骨盤底筋の過緊張や骨盤内のうっ血、長時間
のデスクワークや乗車、心身的要素が原因で、全く細菌が見つからない非細菌
性であることの方が多くあります。

症状
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発熱、排尿痛、頻尿、尿閉に加え、慢性の場合には残尿感や下腹部の不快感、
鈍痛をともなうこともあります。

診断・検査
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直腸診では前立腺の圧痛、尿検査では白血球の増加や膿尿を認めます。血液検
査では、白血球(好中球)の上昇、CRP上昇、PSAの上昇(急性の場合)
を認めます。適切な抗生剤を選択するために、尿や血液の細菌培養も行います。
超音波検査では前立腺の腫れや膿が見られることもあります。

鑑別疾患
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前立腺癌、前立腺肥大、前立腺膿瘍、膀胱炎、尿道炎、精巣上体炎、膀胱頚部
硬化症等があります。

治療
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原因菌を調べて有効な抗生剤を投与します。尿閉や前立腺が化膿して膿が溜ま
っているような場合には、膀胱瘻や尿道カテーテルを用いて排尿路を確保する
ことがあります。
高熱がある場合や重症例で敗血症をともなう場合には、入院して点滴による水
分補給や抗生剤の点滴を行います。自覚症状がなく、たまたま何らかの検査時
に見つかった無症候性炎症性前立腺炎は積極的な治療の対象とはなりません。
その他排尿障害に対してはαブロッカー、骨盤内うっ血に対しては漢方薬、精
神的要素が強い場合には抗精神薬が投与されることがあります。投薬で効果が
なく、痛みが強い場合や前立腺肥大をともなうような場合には、尿道から内視
鏡を挿入し、電気メスで突出している部分を切除する手術(TURF)が行わ
れることもあります。

予後
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急性で敗血症を生じた場合以外は短期間で完治し予後は良好ですが、再発を繰
り返し慢性化する場合もあります。

引受査定のポイント
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現症は、死亡保険は標準体での引受が可能で、医療保険は部位不担保等の条件
付きと思われます。
既往症は、死亡保険・医療保険ともに引受が可能と思われます。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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