株式会社査定コンサルティング

生命保険査定業務・教育研修等を総合的にサポート

HOME > 未分類 > ◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 164◆◇ 2017.04.19

◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 164◆◇ 2017.04.19

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期障害
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期障害とは、卵巣機能の低下によるエストロゲン(特にエストラジオール)
の欠乏でホルモンバランスが崩れ、色々な症状を呈する症候群です。一般的に
は閉経期(約50歳)を中心とした10年間(45歳~55歳)の女性に多い
とされています。

疫学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
医師により更年期障害と診断される人は、更年期女性の2~3割とされていま
す。これに対して、男性でも概ね40歳以降、加齢やストレス等により男性ホ
ルモンであるテストステロンが低下することで女性と同様な症状が生じます。
これについては、特に男性更年期障害あるいはLOH症候群(late-onset
hypogonadism)と呼ぶこともあります。
また、30代から40代半ばの女性でも、ストレスや無理なダイエット、不規
則な食生活などから生理不順や更年期障害に似た症状がみられることもあり、
若年性更年期障害と呼ばれます。

原因
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エストロゲンは小児期の後、思春期である8、9歳頃から卵巣で分泌され(初
潮12歳頃)、性成熟期である30代半ばでピークを迎え、これ以降は更年期
(45~55歳)、老年期と徐々に減っていきます。エストロゲンの分泌をコ
ントロールするのは脳の視床下部にある下垂体で、45歳以降は下垂体が卵巣
に対して分泌を促す指令を出しますが、卵巣機能の衰えによってエストロゲン
は出にくく、ホルモンバランスが乱れるため自律神経に影響し、のぼせや冷え
性などの症状が生じるともいわれています。

症状
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自律神経失調症様の症状としては、頻脈、動悸、血圧の変動、ホットフラッシ
ュ(ほてり、のぼせ、多汗)、手足の冷え、耳鳴り、疲労感、口渇、腰痛、し
びれ、生理不順等があります。消化器症状には下痢、便秘、悪心、嘔吐、精神
症状にはうつ症状、不眠、眩暈、イライラ感、不安感、運動器症状には肩こり、
関節痛等があります。それ以外にも、泌尿器系、生殖器系、知覚系、皮膚系と
いうように多彩な症状がありますが、全体的には不定愁訴に属する症状が多く、
ストレスや環境要素、精神的要素が症状の強弱に関与しています。

診断・検査
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問診は重要です。血液検査では、エストロゲンの主成分であるE2の低下と卵
胞刺激ホルモン(FSH)や、黄体形成ホルモン(LH)の上昇が認められま
す。その他、生活習慣病の有無も調べます。内診や細胞診、エコー等により、
婦人科疾患の有無も調べます。さらに、心理テスト等でうつ病等の精神疾患の
有無を調べます。症状が多彩なため、婦人科だけでなく内科、神経内科、精神
科、耳鼻科、皮膚科等の専門医の受診が必要な場合もあります。

除外・鑑別診断
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うつ病、不安神経症、自律神経失調症等の精神科疾患や婦人科疾患、耳鼻科疾
患、消化器疾患等の器質的疾患を除外することが必要です。また、エストロゲ
ン減少による骨粗鬆症や動脈硬化、脂質異常、その他の内科学的疾患が背景に
あることもあります。

重症度
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クッパーマンの更年期指数というものがあります。11項目の症状の程度(0
~3)にそれぞれの評価度(重要度)を掛け合わせたものを合計(最高54)
して、軽症(16~20)、中等度(21~34)、重症(35以上)に分け
ます。
その他、簡略更年期指数というものもあり、10項目の症状に応じて点数を入
れ(合計100)、合計点数に応じた簡単なアドバイスを受けられます。ネッ
ト等でも公開されており、セルフチェックもできます。

治療
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
趣味、娯楽等でストレスを解消し、十分な睡眠やバランスのとれた食事、規則
的な生活環境を心掛けるようにします。ホルモン補充療法は低下しているホル
モンを補う治療法で、エストロゲンやプロゲストロンの経口剤や貼り薬、ジェ
ル型の外用剤による治療があります。漢方薬は、当帰芍薬散(とうきしゃくや
くさん)や加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょ
うがん)等、更年期の症状に応じた適切なものを服用します。うつや不安など
精神神経症状が主たる場合には抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入薬が使用される
こともあります。

引受査定のポイント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5年以内に入院がある場合は、現症・既往症ともに、死亡保険も医療保険も引
受不可と思われます。5年以内に入院がない場合は、現症・既往症ともに、死
亡保険も医療保険も標準体での引受を考慮できます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

戻る