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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 142◆◇ 2016.04.05

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ジカ熱
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ジカ熱は、フラビウイルス科のジカウイルスによって引き起こされる感染症で
1947年にウガンダのジカ森林のアカゲザルから初めて分離されたことに由
来します。主に、アジア、アメリカ、アフリカ、太平洋の熱帯地域で発生しま
すが、日本では2016年2月5日にジカウイルス感染症が直ちに届け出が必
要な4類感染症となりました。

原因
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主に、熱帯に生息する蚊を媒介にします。米大陸では今年最大400万人に感
染する恐れがあると発表され、WHOにより2016年2月1日に、国際的に
懸念される公衆衛生上の緊急事態が宣言されました。特にジカ熱感染者が最も
多いブラジルでは、50万~150万人が感染したともいわれており、今年は
8月からリオデジャネイロでオリンピックとパラリンピックが開催され、ブラ
ジルへの渡航者も急増することから、注意が必要ともいわれています。

感染経路
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主にネッタイシマカという蚊が宿主かつ媒介者として、刺すことにより感染し
ます。この他ポリネシアヤブカによる媒介もあります。羊水による母子垂直感
染は、ブラジル保健省から小頭症との関連が指摘され、性行為感染、輸血、血
液製剤による感染も数例報告されています。

感染者動向
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日本に存在するヒトスジシマカから感染する可能性はなく、今までは2013
年12月にポリネシア滞在歴の2名、2014年7月にタイ滞在歴の1名の合
計3名の確認のみでしたが、今年2016年2月5日に4類感染症に指定され
てから3月13日の10週までに、すでに累計1例の報告があります。なお、
同じ4類のデング熱は累計38例です。(国立感染症研究所速報データより)

症状
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蚊に刺されてから2~7日の潜伏期間の後、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉
痛、倦怠感、関節痛、頭痛等の症状が2~7日持続し、自然に軽快する疾患で
す。不顕性感染の方が約8割と高く、症状が出てもデング熱よりは軽い(国立
感染症研究所より)といわれており合併症も滅多に現れません。そのかわり、
妊婦が感染すると胎児に小頭症と呼ばれる先天異常を引き起こし、死産となる
可能性が高いともいわれています。この他、四肢に麻痺を起こすギランバレー
症候群との関係性も指摘されており現在調査が行われています。

診断
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日本では渡航歴が一番重要ですが、流行地では徴候や症状だけで診断すること
は難しく、血液、尿検査、唾液検査によってウイルスのRNAを検出すること
で行われます。ウイルス血症の期間は短いため、発症後1~3日では血清、
3日~5日後は唾液や尿を診断に用いることをWHOは勧めています。その後
はジカウイルスの抗体を蛍光抗体法で検出することが可能となります。

鑑別診断
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デング熱、マラリア、リケッチア、風疹、麻疹、咽頭結膜炎、チクングニア熱、
黄熱、西ナイル熱等の発熱疾患があります。

治療
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発熱、痛み、かゆみに対する対症療法しかありませんが、アスピリンやNSA
IDは出血症候群の危険性もあると一部指摘されています。

予防
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感染地域の蚊の駆除、防虫剤、蚊帳、長袖、長ズボン、水溜まりの除去等の予
防策がありますが、有効なワクチンは今のところ存在しません。

引受査定のポイント(感染者の8割が無症状でデング熱より軽い)
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現症は、死亡保険も医療保険も、一旦、引受延期とした方がいいでしょう。
既往症の場合は、標準体での引受が可能と思われます。

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