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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 139◆◇ 2016.2.16

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急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
(きゅうせいとうそうじょうたいせんじょうひこうしん)
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急性痘瘡状苔癬状粃糠疹は、発熱や倦怠感と共に痂皮や潰瘍を伴う丘疹が多発
する皮膚の炎症性疾患です。1916年にオーストリアのMucha(ムッカ)
が、1925年にドイツのHabermann(ハーベルマン)が報告したの
で、以前はムッカ-ハーベルマン病と呼ばれていました。
ウイルス感染、細菌感染、免疫複合体の過剰反応等の学説がありますが、原因
は不明で血管炎の一つとされています。
主に15~25歳の成人に多く、男女比は2:1で男性に多いのですが、小児
に生じることもあります。部位としては体幹と四肢屈側に急激に多発します。

症状
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軽度の発熱、倦怠感と共に、1cm以下の小水疱、小膿疱が短期間で急激に多
発して痘瘡ないし水痘様となり、さらに壊死、潰瘍となったのち黒色痂皮で覆
われます。痂皮を除去する(=かさぶたを取る)と、中心に小潰瘍が生じ、色
素斑や小瘢痕を残して数週間で治癒します。数ヵ月間あるいは数年間持続する
慢性型もあり、その場合は、発疹が繰り返し発現してから治癒します。リンパ
腺の腫脹をともなうこともあります。

診断
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臨床経過や皮膚の視診から疑いますが、確定診断は皮膚生検となります。また
病変部の皮膚に浸潤しているリンパ球(T細胞)を解析することで、悪性化す
る可能性なども判断します。

病理組織
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表皮では、細胞内および細胞間浮腫が進行して壊死が起こり、表皮が脱落しま
す。真皮上層では細小血管の拡張と内皮細胞の腫脹とこれを取り巻くリンパ球
様細胞浸潤と赤血球の血管外漏出が生じ、モノクローナルなリンパ球性血管炎
を呈しており、リンパ球増殖性疾患の一つとも考えられます。

鑑別診断
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ジベル薔薇色粃糠疹、慢性痘瘡状苔癬状粃糠疹、局面状類乾癬、リンパ腫様丘
疹症、菌状息肉症、滴状類乾癬、黒色腫、扁平苔癬、尋常性乾癬、薬疹等があ
ります。

治療と予後
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ステロイドの外用や内服、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が使用され
ます。また感染に対してテトラサイクリン系等の抗生物質が有効な場合や、日
光照射、光線療法(PUVA療法)がおこなわれることもあります。
基本的には数週間で治癒する予後良好な疾患ですが、確実に有効な治療法はな
く、再発を繰り返し慢性化することもあります。

引受査定のポイント
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現症は、死亡保険は標準体での引受可で、医療保険は入院の有無により部位不
担保等の条件付~標準体での引受が考慮できるでしょう。
既往症は、死亡保険も医療保険も標準体での引受が可能と思われます。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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