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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 117◆◇ 2015.1.13

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食道痙攣症
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食べ物を食べるにあたり、食物は口で咀嚼(そしゃく)され喉で嚥下し、その
後、食道に送られます。食道は長さ約25センチの管でリズミカルなぜんどう
運動により食物を胃に運びます。しかし、推進力のない収縮、収縮亢進、また
は下部食道括約筋圧の上昇により、このぜんどう運動が食道全般にわたって障
害され、胸痛や嚥下困難、つかえ感を生じる疾患が、食道痙攣症です。

原因
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正確な原因は不明ですが、下部食道括約筋の開閉異常が30%の患者で認めら
れます。脳から括約筋に送られる指令の伝達障害や、自律神経の局所的な緊張
異常、不安や抑うつなどの心理的疾患が原因のこともあります。

症状
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胸痛はしばしば強烈で、嚥下障害とは関係なく胸骨下にしめつけられるような
感じ(絞扼(こうやく)感)が生じることがあり、狭心症の痛みに似ています。
嚥下障害は、何かが喉に固定されて、つかえた感じで重症化すると、固形物だ
けでなく飲み物も飲み込みにくくなり、逆流することもあります。また、長期
にわたると食道アカラシアに進行し、食道のリズミカルな収縮が大きく損なわ
れます。

鑑別診断
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食道癌、噴門部胃癌、逆流性食道炎、食道アカラシア、狭心症、食道神経症、
脳卒中、パーキンソン病、重症筋無力症、ポリオ、皮膚筋炎等があります。

治療
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治療は一般的に困難ですが、カルシウム拮抗薬は食道の筋肉を弛緩させ、症状
を改善します。その他のニトログリセリンや抗コリン剤は効果が少なく、強力
な鎮痛薬が必要なこともあります。また、ボツリヌス毒素を食道の筋肉に注射
することもあります。外科的には、バルーンによる拡張や、直径を徐々に広げ
る拡張器(ブジー)を挿入して食道の狭窄を広げますが、効果が無い場合には、
食道全長にわたって、筋層を切開し食道の収縮を弱める筋切開術もまれに行わ
れます。

精神的な疾患が基礎にある場合には、心理カウンセリングや薬物療法で症状が
改善することがあります。

予後
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基礎疾患がなく、機能性のものは、窒息や誤嚥等の合併症がなければ予後は
良好です。

引受査定のポイント
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機能性と診断確定されたものは、症状、程度、経過によりますが、死亡保険は
保険量割増等の条件付~無条件での引受を考慮できるでしょう。医療保険も部
位不担保~無条件引受可と思われます。基礎疾患がある場合や、精神的な疾患
が原因の場合には、そちらの査定に準じます。

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