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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 111◆◇ 2014.09.19

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腎膿瘍(じんのうよう)
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腎膿瘍は、何らかの感染により腎実質内に膿瘍(うみが溜まった状態)が形成
される病態で、膿瘍の形成される場所により腎皮質膿瘍と腎髄質膿瘍にに大き
く分かれます。さらに炎症が波及して腎周囲の腎筋膜(Gerota筋膜)内
にまで膿瘍が貯留するものは腎周囲膿瘍といい、区別します。腎膿瘍の約7割
が腎髄質膿瘍と言われています。
発熱、悪寒、背部痛、側腹部痛などの急性腎盂腎炎や頻尿等の尿路感染症状が
現れます。体重減少や全身の倦怠感が見られることもあります。

原因
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腎皮質膿瘍は、皮膚や口腔内など、腎以外の化膿巣からの血行感染によって生
じます。起因菌としては黄色ブドウ球菌が多く、基礎疾患として透析、糖尿病、
静脈への薬物乱用などがあります。
腎髄質膿瘍は、上行性尿路感染が、腎実質に波及することで生じ、尿路結石や
膀胱尿管逆流症などの尿路系の基礎疾患を持つ方に多く、大腸菌、腸球菌、黄
色ブドウ球菌などが原因菌です。

診断
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血液検査では、白血球の増加やCRPの上昇が認められます。腎髄質膿瘍では、
膿瘍が尿路と交通してるので膿尿を認め尿培養検査で起因菌を特定できること
があります。腎皮質膿瘍では、尿所見は正常ですが、血液培養で起因菌を特定
できることがあります。腎周囲膿瘍では腹部単純X線写真で腸腰筋陰影の消失、
超音波やCT検査、静脈性腎盂造影でその性状や広がりを把握します。しかし、
画像診断で腎腫瘍、化膿性膿胞、腎周囲膿瘍との区別がつかない場合には、経
皮的吸引針生検を行うこともあります。

鑑別診断
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腎盂腎炎、腎腫瘍(良性、悪性)、腎盂腫瘍、膿腎症、嚢胞腎、腎嚢胞など。

治療
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治療の基本は、抗生剤の投与です。尿培養、血液培養、膿瘍培養の結果から
起因菌に有効な抗生剤を選択します。膿瘍が小さければ保存的治療が期待でき
ますが、大きいものでは超音波またはCTガイド下に穿刺ドレナージを行いま
す。無機能腎(腎臓が機能しない)や、感染が激しい場合には、腎摘出術など
の外科的処置が行われることがあります。

引受査定のポイント(基礎疾患の有無)
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現症は死亡系も医療も延期を考慮したほうがよいでしょう。
既往症については、死亡保険は削減~標準体での引受可、医療保険は部位不担
保~引受可と思われます。
もちろん、基礎疾患がある場合や腎摘出後に合併症や後遺症がある場合には、
そちらの査定を加えます。

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