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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 109◆◇ 2014.08.06

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肩関節周囲炎
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いわゆる五十肩といわれるものです。中年以降、特に50才代に多くみられ、
関節を構成している、骨・軟骨・靭帯や腱などが老化して肩関節の周囲の組織
に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩峰滑液包(肩関節の動
きをよくする袋)や関節包(関節を包む袋)が癒着すると、さらに動きが悪く
なります。【日本整形外科学会ホームページより】
五十肩の定義については、広義では肩関節周囲炎と同じですが、これには腱板
断裂や筋腱石灰化症、インピンジメント症候群、関節唇損傷、その他の肩疾患
も含むこともあるので、狭義の五十肩(四十肩)とは” 疼痛と拘縮を伴う肩関
節(凍結肩)” のことをいうようです。

症状
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肩関節痛と、それによる運動制限です。夜に疼痛があると不眠になることもあ
ります。痛い肩を上にして、若干屈曲位にすると緩和します。
症状と時期により3段階に分かれます。

1.筋痙縮期:炎症が強く、鋭い痛みが発生し、筋肉の痙縮を引き起こす。
2.筋拘縮期:肩を動かした時の痛みは多少和らぐが、硬くこわばって可動範囲
 が制限される。無理な動作は避けた方がよい。
3.回復期:痛みや拘縮も少なくなり、柔軟性を取り戻してくる時期なので、
 リハビリが重要になってくる。

検査
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圧痛の部位や肩関節の動きを診察します。関節を包んでいる関節包や滑液包が
スムーズに動かないため、可動域制限が見られます。レントゲン写真、MRI
検査、関節造影検査(レントゲンでは分からない関節を取り巻く袋の形状が分
かります)、超音波検査などで、石灰沈着性腱板炎や腱板断裂、上腕二頭筋
長頭腱損傷の有無などを鑑別します。

鑑別診断
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石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂、上腕二頭筋長頭腱損傷、インピンジメント症
候群、肩関節唇損傷、棘上筋腱石灰化症等があります。また、発症間もない頃
には骨髄炎、リウマチ、骨結核などの混入に注意します。

治療
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自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでな
く、癒着して動かなくなることもあります。急性期には安静をはかり、消炎鎮
痛剤の内服や湿布、注射などが有効ですが、その後は温熱療法(ホットパック、
入浴)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。これ
でも改善しない場合には、局所麻酔入りの生理食塩水で関節包を広げるように
注入を繰り返す透視化関節内パンピング法や、関節鏡により、癒着を剥離する
手術(関節鏡下関節受動術)を行うことがあります。

予後
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予後は良好です。7割以上は6ヶ月~3年以内に自然に治ることもありますが
放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくな
ることもあります。さらに無理に動かすと炎症により腫れている組織が損傷さ
れ、腱板が損傷することもあるので、正確な診断と治療のため、整形外科への
受診は重要です。

引受査定のポイント
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死亡保険については引受可としてよいでしょう。
医療保険については、現症の場合、軽症~中等症であればお引受して問題ない
と思われますが、重症例や今後手術が想定される場合は、部位不担保等の条件
つきでの引受を考慮したほうがよいでしょう。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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