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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 107◆◇ 2014.7.1

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肺炎
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肺炎とは、肺の炎症性疾患の総称で、色々な分類法がありますが、一般的には肺胞やその周囲組織に生じる急性感染症のことをいいます。

分類
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大きく分けると下記の分類になります。
・原因による分類(細菌性、ウイルス性、マイコプラズマ、真菌 等)
・罹患場所による分類(一般的な市中、病院内、介護施設内 等)
・病変の形態による分類(気管支、肺胞、間質性、大葉性 等)
・発生機序による分類(機械的(誤嚥、吸入)、薬剤性、膠原病 性 等)

原因菌
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細菌性市中肺炎の原因としては肺炎球菌が最も多く、特に65才以上では約3割と多く、クレブシエラなどのグラム陰性桿菌も見られます。院内肺炎では緑膿菌やセラチアなどのグラム陰性桿菌が多くみられます。この他には、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、真菌等があります。肺炎まで起こすウイルスは、インフルエンザウイルスが代表的ですが、この他パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルスSARSウイルス、サイトメガロウイルス、水痘ウイルス等があります。エイズその他で免疫能が低下している場合にはカリニ肺炎になることもあります。

疫学
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第二次世界大戦以前の日本では結核や肺炎等の感染症が死因の1位でしたが、抗生物質の発達により戦後は減少しました。現在、わが国の死因の第3位は肺炎ですが、近年の高齢化社会の影響もあり、肺炎で死亡する人の9割以上は65才以上の高齢者であることが一番の特徴となっています。

症状
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肺炎球菌性肺炎では、悪寒、発熱、頭痛、咳、痰が五大症候です。この他、呼吸困難、全身倦怠感、胸痛、食欲不振、脱水などの症状が見られることがあります。

検査
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問診などで肺炎を疑えば、聴診や打診、視診等を行います。次に胸部レントゲン(浸潤陰影)、採血(白血球増加、CRP高値、血清抗体価上昇)が比較的簡単にできる検査です。痰が出れば喀痰培養も行われます。起因菌の同定と同時に、抗生剤の感受性が重要となります。結核菌を疑った場合には、チールネルセン染色や蛍光塗抹検査、T―SPOT(血液検査)が有用です。肺炎球菌、レジオネラについては、尿検査での迅速診断も可能です。

重症度判定
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日本呼吸器学会では、1.年齢、2.BUN、3.酸素飽和度、4.意識障害、5.血圧の5項目により、軽症~超重症の4段階に重症度を分類しています。

治療
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軽症か中等症の一部では外来での内服治療が行われます。中等症~超重症の場合には入院し点滴による化学療法が行われます。肺への移行が良いマクロライド、クリンダマイシン、ニューキノロン、アミノ配糖体系抗菌薬が使用されますが、肺炎球菌、連鎖球菌ではペニシリン、マクロライド、セフェム系抗生剤が効果的です。多剤耐性のMRSAに対しては、バンコマイシンが使用されます。マイコプラズマ肺炎では、テトラサイクリン系、マクロライド系が使用されます。感受性の結果が出たらすぐに変更します。この他、脱水に対する処置や低酸素に対する酸素療法も必要です。高齢者では誤嚥にも注意しなければなりません。

予後
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高齢者や間質性肺炎である場合以外は、ごく一般的な肺炎は適切な治療を行えば予後は悪くはありません。

引受査定のポイント
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現症の場合は、死亡保険も医療保険も全て延期としたほうがよいでしょう。また、元となる疾患もなく高齢者でない限りは、完治後の引受は問題ないでしょう。既往症で、発症1回で後遺症や合併症なければ標準体での引受が可能です。その他は、後遺症や合併症の程度により、死亡保険は削減~標準体で、医療保険については延期~部位不担保~標準体での引受が考慮できるでしょう。

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